こんにちは、おざたろうです。
「Virtual Music Award 2025 SUMMER」(以下「ブイアワ」)についてまとめます。
概要
- イベント名:Virtual Music Award 2025 SUMMER
- 日時:2025年7月25日(金) 開演20:00
- 会場:Z-aN
背景
「ブイアワ」は『Vの音楽』をテーマにした、VSingerに特化した音楽フェスです。
過去、VESPERBELLは2022年12月に「ブイアワ」に出演しており、今回は3年ぶり2回目の出演となりました。
「ブイアワ」はVSinger界隈の中でも特に大規模なフェスイベントであるため、出演者の数も非常に多く、今回は総勢38名のアーティストが出演し、2日間で全5公演を行いました。
この中で、VESPERBELLは第一公演に出演することが発表されていました。
また、これほどまでに大きなイベントであるにもかかわらず、イベントのキービジュアルではヨミとカスカがセンター付近に配置されており、VSingerの界隈の中でのVESPERBELLの存在感の大きさを感じました。
今回の「ブイアワ」はRK Musicからの参加アーティストが非常に多く、VESPERBELLの他にもライブユニオンの水瀬凪、焔魔るり、瀬戸乃とと、そしてVESPERBELLの後輩にあたるMEDA、NEUN、ヨノ、XIDENが出演しました。
また、「ブイアワ」といえば、例年は出演者同士のコラボや、他のVSinger曲のカバーの披露などが積極的に行われています。
前回VESPERBELLが出演した際にはKMNZとのコラボで”R U GAME?”を歌唱し、さらにヨミとカスカの二人でオメガシスターズの”シンクロニティ”のカバーを披露しました。
そのため、今回「ブイアワ」でも何らかのカバーやコラボが実現する可能性も十分に考えられました。
セットリスト
今回のセットリストは以下の通りです。
- 鳴動
- EX MACHINA
- BE NOISY!
鳴動
VESPERBELLは、「ブイアワ」第1公演の終盤に登場しました。
RK Musicの後輩であるヨノが出番を終えてからの幕間の後に、頭に王冠を載せてステージに佇むヨミとカスカが映し出されました。
この王冠は今回の「ブイアワ」のキービジュアルにて全アーティストが被っていたものであり、本公演のモチーフ的な位置付けであると考えられます。

そんな2人がまず最初に歌ったのは、“鳴動”でした。
「2nd ONE-MAN LIVE RUMBLING」でも1曲目として歌われた“鳴動”は存在感のあるバンドサウンドが特徴的な曲です。
これに二人の力強い歌声が重なったことで、「VESPERBELLのパフォーマンスが始まった」ことを強烈に印象付けました。
今回の「ブイアワ」は現地開催ではなくオンラインの形式だったこともあり、現地ライブだった「RUMBLING」の時ほど立体感のある音響ではありませんでした。
そのため、今回は二人の生の歌声に近い状態で聴くことができました。
特にAメロ、Bメロではその傾向が強かったのですが、サビではその状況が一変しました。
サビでは、二人の力強いハモりが炸裂して歌声の立体感が際立ち、まるで現地会場で二人の歌声を聴いているかのようにすら感じました。

VESPERBELLのライブで音響の技術力が非常に高いことはヨミとカスカが公言しており、そういったエンジニアの技術力の高さがVESPERBELLのライブのクオリティに大きく貢献していることは間違いありません。
しかしながら、大前提としてVESPERBELLのライブのクオリティはヨミとカスカの類い希なる実力があるからこそ作り出せるものであることを再認識しました。
持ち前の抜群に高い歌唱力によって、直前までに歌ってきた数多のアーティストによる素晴らしい歌声の余韻すらもVESPERBELLの歌声で塗り替えていくかのように2人の歌声が響きました。
1サビ後の間奏では、「コメントだからって怠けてたら…っと危ない危ない」とヨミが視聴者への煽りが行き過ぎそうになったところで踏みとどまる一幕もありましたが、そんな姿からも、本人がこのステージを楽しんでいることが伝わってきました。

しっかりとライブを盛り上げていた二人にひとつアクシデントが起きたのは、2サビを終えた後の間奏でのシーンでした。
二人が楽しそうにコメント欄を見ながらリアクションをしていたところで、カスカがCメロのタイミングを誤り、フライングするという非常に珍しいことが起きたのです。
これまでのライブでも歌詞を間違えることや、入るのが一瞬遅れたりしたことはありましたが、今回のミスには本人はいつも以上に動揺していたようで、一瞬フリーズした後で助けを乞うようにヨミに歩み寄るカスカの様子が映りました。
そんなカスカに対してヨミが「後で反省会しよ!」と声を掛けましたが、その声も若干上ずって居るように聞こえました。

想定外の出来事に動揺した様子の二人でしたが、その一瞬の間にしっかりと気持ちを切り替え、直後のCメロから見事に立て直すことができました。多少の想定外な事態が起きても見事にリカバリーできたのは、間違いなくこれまでのライブ出演の経験値の裏付けでした。
曲を締めくくるラスサビでも歌声の力強さが存分に発揮され、VESPERBELLの強みを活かしたパフォーマンスを見せました。
普段は中々起こりえないミスからの完璧なリカバリーという、ライブでしか見れないVESPERBELLの姿を見ることができました。
EX MACHINA
挨拶代わりの”鳴動”で流れを完全に掌握したヨミとカスカは、ここで雰囲気をガラッと変えて”EX MACHINA”を歌いました。
先刻までのバチバチのロック調の雰囲気と、”EX MACHINA”での二人の歌声と表情のしっとり感のギャップが凄まじく、VESPERBELLの守備範囲の広さを証明しました。

”EX MACHINA”では、Aメロ、Bメロの美しい世界観にサビでかっこよさが加わる曲の構成と、それを可能にするヨミとカスカの歌声が最高に良いです。
ヨミのハスキーな歌声、カスカの芯のある真っ直ぐな高音それぞれから生まれる美しさと、2人の歌声が混ざり合うかっこよさ。”EX MACHINA”でしか得られない満足感や感動を味わうことができました。

また、YouTubeに上がっている音源とは異なり、ライブではBメロとサビで2人のハモリを楽しめる点も、”EX MACHINA”という曲の魅力を高めています。
さらに、他のライブでも何度か披露されているとおり、今回もヨミは所々でアレンジを加えており、ライブならではの”EX MACHINA”を聴かせてくれました。

MC
“EX MACHINA”の歌唱を終えた後、二人はMCで軽く自己紹介を行いました。
今回の自己紹介ではこれまでと明確に異なっていた箇所がありました。
それは、『VESPERBELLの肩書き』です。
これまで、VESPERBELLは『バーチャルガールズデュオ』と言う肩書きを有していましたが、今回は『バーチャルガールズロックデュオ』という、初めて使用する肩書きでの自己紹介となりました。
直後にヨミが「普段はYouTubeでロックジャンルを中心にカバー動画やオリジナル曲を配信している」と続けたことから、VESPERBELLの方向性を強調する目的で意図的に変更したものと考えられます。

その後に続けて、VESPERBELLにとって久しぶりの「ブイアワ」への出演となったことについてカスカが言及しました。
VESPERBELLが前回「ブイアワ」に出演したのは2022年ということで、「紀元前の話になっておりまして」といった冗談が飛び出しながらも、3年振りに出演できたことへの感謝の思いを口にしました。
そして話題は『ヨミとカスカが持っているマイク』に移りました。
”EX MACHINA”まではVESPERBELLの公式マイクを使用していましたが、このMCからは今回の「ブイアワ」仕様のマイクに切り替えられており、二人はカメラにマイクを向けて我々にデザインを見せてくれました。

このマイクを見て、カスカは「かわいい!持って帰っていいのかな・・・言わずに持って帰ることにします」と言ってしまうほどに気に入っている様子でした。
このような冗談をカスカが連発するのは気分が乗っている証拠です。久々の「ブイアワ」への出演を心から楽しんでいることが伝わってきました。
ヨミも「久々の外部のイベント事でテンションが上がっている」と話し、カスカと同様に楽しく出演している様子でした。
一通りMCを終えたVESPERBELLは、次に最後の曲として、KMNZのオリジナル曲を歌うことを告げました。
BE NOISY!
VESPERBELLの二人が歌った曲は、KMNZの”BE NOISY!”でした。
”BE NOISY”は、KMNZらしさ溢れる自由な曲調で、楽しくノることができる曲です。
特にサビでは「OH YEAH!」「BE NOISY!」の箇所ではアーティストに続いて観客が声を出して歌うコールアンドレスポンスであり、現地ライブでは会場の一体感を高めることができる曲です。
今回は残念ながら配信のみのため、現地でのコールアンドレスポンスは叶いませんでしたが、『ノれる箇所』として大きな意味を持つパートであることは間違いありません。
本家の音源では、冒頭にKMNZのNEROとTINAが電話への応答を押し付け合い、最終的にはLITAが電話に出るセリフパートがあります。
ヨミとカスカもこのセリフパートから曲に入りましたが、
「ちょ、カスカちゃん電話鳴ってるわ出て」
「ヨミちゃん出て」
「無理無理、四肢があかん」
「あたしもう五感あかんもん。なんも見えへんし」
といったように、二人らしいオリジナリティ溢れる自由なセリフパートにして観客の笑いを誘いました。

二人が大好きなKMNZの楽曲ということもあり、跳びながら歌ったり途中の間奏では「楽しい…!」という言葉が漏れたりと、歌うことを純粋に楽しんでいる自然体の二人の姿に、こちらまで楽しい気分になりました。
『本人たちが素で仲が良く、VESPERBELLとしての活動を心から楽しんでいる』という点はVESPERBELLにとって非常に重要で魅力的な部分です。
この空気感は本人たちだけでなく、応援する側としても非常に居心地が良いため、今後もこの素敵な空気感の中でVESPERBELLを応援していきたいと強く思います。

楽しんで歌いながらも、ヨミとカスカは質の高いパフォーマンスでライブを盛り上げていきます。
ヨミは普段のVESPERBELLの曲にはないラップパートを軽快なリズムで歌い、さらに途中のロングトーンも完璧に決めてみせました。
また、カスカはBメロでの優しく伸びやかな歌声が光り、ここだけを繰り返し聴いてしまうほどに素晴らしい聴き心地の歌声を聴かせてくれました。

直前のMCでも二人が言及した通り、VESPERBELLはロック曲メインで活動をしています。
そのため、ポップで身体を使ってノりたくなるBE NOISY!のような曲を普段のVESPERBELLの活動で聴くチャンスは殆どありません。
このような曲を歌う二人の姿を見ることができたのはコラボを推しているブイアワならではの魅力でしょう。
最後に、「ブイアワありがとう!」と言いながら笑顔でカメラに手を振り、VESPERBELLは出番を終えました。

終わりに
VESPERBELLが出演した「ブイアワ」についてまとめました。
圧倒的歌唱力、ハモリの完成度、あふれ出る二人の仲の良さと、VESPERBELLの魅力が詰め込まれた素晴らしいパフォーマンスを見ることができて非常に幸せでした。
途中に発生したハプニングからしっかりと立て直すことができた点からも、二人の経験や成長を感じることができファンとして非常に嬉しく感じました。
キービジュアルの中央付近に配置されていたり、公演の終盤に出番が用意されていたりと、今回のブイアワでVESPERBELLは「主要な出演者」として認識されていたことは間違いないと思います。
その中で、いつも通りの姿を見せた二人から感じた余裕や安定感が凄まじく、絶対的な頼もしさを感じました。
VSingerの枠を超え、ロックミュージックの世界でこれからさらに大きく羽ばたいていくであろう二人の姿が楽しみでなりません。
ozataro
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