【ライブレポート】YOMI BD 3DLIVE 2025 2025年7月6日

ライブ、歌枠レポート

こんにちは、おざたろうです。

“YOMI BD 3DLIVE 2025”(以下、「ヨミBDライブ」)についてまとめます。

概要

  • イベント名:YOMI BD 3DLIVE 2025
  • 日時:2025年7月6日(日) 開演19:00
  • 会場:YouTube

背景

VESPERBELLとして初の『誕生日ライブ』

「ヨミBDライブ」は、ヨミが自身の誕生日を記念して開催してくれたオンラインライブです。
ヨミの誕生日は7月5日であり、今回のライブは誕生日の翌日である7月6日での開催となりました。

過去から、ヨミとカスカ誕生日には誕生日記念グッズが発売されていたり、2024年のカスカの誕生日ではカスカが誕生日記念の配信をしてくれましたが、3Dライブを開催したのは今回が初めてでした。
前々から、ヨミは「私の誕生日のあたり空けておいて」といったことをリスナーに伝えてくれてはいましたが、ライブ開催が正式に告知されたのはライブ3日前の7月3日であり、なかなかのサプライズでした。

VESPERBELLとして初の『ソロライブ』

また、「ヨミBDライブ」はヨミ単独で開催されたライブでした。
これまでVESPERBELLが主催したライブは全てヨミとカスカの両名が揃って行われていたため、ヨミ・カスカがソロでライブを開催することも、VESPERBELLの歴史上初めての試みでした。

なお、ライブの告知ポストの「ゲスト:VESPERBELLカスカ」という記載のとおり、カスカがゲストとして出演することが事前に明かされていました。
「相方のライブに相方がゲストとして出演する」という過去になかった状況に、ファンは軽くざわめきました。

突如告知された【重大発表】

「ヨミBDライブ」の告知ポストでは、このライブでとある『重大告知』があることについても言及されており、そのうえ、ライブ配信のタイトルの頭にも【重大告知アリ】の文言が記載されていました。

過去、VESPERBELLのライブや配信でタイトルに【重大告知(発表)あり】と記載されていた際には、いずれもVESPERBELLの活動の中でも非常に大きな出来事に関する告知がされてきました。

〈VESPERBELLが【重大告知】として発表してきた出来事〉

【全編無料】VESPERBELL 3D YouTube LIVE 【重大発表あり】(2023年1月)
⇒ 1st ONE-MAN LIVE「RAMPAGE」開催に向けたクラウドファンディング実施の告知

【重大発表】ほんまにごめん【VESPERBELL】(2024年6月)
⇒ VESPERBELLメジャーデビューのお知らせ

VESPERBELL 3D UPDATE LIVE【重大発表アリ】(2024年11月)
⇒ 2nd ONE-MAN LIVE「RUMBLING」開催の告知

【重大告知アリ】雑談配信(2025年4月)
⇒ 3rd ONE-MAN LIVE BEYOND日程・会場発表。合わせて、初の『生バンドライブ』というコンセプトも発表

そのため、今回の告知へのファンの期待は非常に大きく膨れ上がりました。

セットリスト

今回のライブのセットリストは以下の通りです。

  • The Everlasting Guilty Crown
  • おやすみ泣き声、さよなら歌姫
  • 有心論
  • 季節は次々死んでいく
  • おしゃかしゃま
  • 天体観測
  • キミシダイ列車 with カスカ
  • シルエット with カスカ
  • ハウトゥー世界征服 with カスカ
  • 灰色と青 with カスカ
  • ロストメモリー
  • KissHug
  • 永遠のあくる日

1曲目:The Everlasting Guilty Crown

ライブが開演し、まず引きのアングルから映し出されたステージやセットに見覚えのある方も多かったのではないでしょうか。
それもそのはず。今回のライブのステージは2022年に開催された「2nd ANNIVERSARY LIVE -革命-」で使用されていたライブステージでした。
これまでのVESPERBELLは、基本的にライブの度に新たなステージを作り出してきたため、一度使用したライブステージを再利用するケースはかなり稀でした。

そのため、「革命」のステージが使用されたことがまず一つ目のサプライズでしたが、この後にもう一つ大きなサプライズが待ち受けていました。

懐かしのステージの中央に立つヨミ。その姿がなんと昨年まで使用されていた旧衣装の姿だったのです。

旧衣装はVESPERBELLとして2020年にデビューしてから4年以上もの間活動を共にし、慣れ親しんだ姿でしたが、2024年に新3Dモデルにアップデートされて以降はこの姿になることはないとされていたため、ファンとして非常に嬉しいサプライズでした。

懐かしの姿のままヨミが歌ったのは、”The Everlasting Guilty Crown”でした。

”The Everlasting Guilty Crown”はVESPERBELLがデビューした2020年6月7日に投稿された、ヨミにとって初めてのソロカバーです。
また、このカバー投稿に先だった2020年6月2日には、ヨミが旧Twitter上で”The Everlasting Guilty Crown”の鼻歌を投稿しており、初めてヨミが世界に自分の声を届けた曲でもあります。

そのような、「VESPERBELLヨミの誕生」を象徴する曲である”The Everlasting Guilty Crown”を誕生日ライブの1曲目に持ってきたことに、自身の活動に対するヨミ本人の思い入れの強さを感じました。

ヨミの並外れて高い表現力が、”The Everlasting Guilty Crown”の壮大な世界観を美しく描いていきました。
Aメロの落ち着きのある美しさからのBメロでの空高くにまで届けるかのような伸びやかな歌声、そして視聴者一人一人の心に直接届けるような強いメッセージのこもったサビの歌声。全てがヨミだからこそ実現できる表現であり、強い感動を呼び起こしました

1曲目から、ヨミの希有な歌唱力を存分に体感させてくれました。

2曲目:おやすみ泣き声、さよなら歌姫

続いての2曲目は、”おやすみ泣き声、さよなら歌姫”を歌唱しました。

曲のタイトルの通り、”おやすみ泣き声、さよなら歌姫”は別れの寂しさを感じさせる曲です。
ヨミの繊細で儚げな歌声がこの曲の寂寥感を引き立てつつ、美しさも演出してみせました。

そして、ラスサビ前の「さよなら」のロングトーンでヨミの周りにノイズが入った後で、ヨミの姿が現在の3Dモデルに切り替わりました。

1曲目の”The Everlasting Guilty Crown”に対して、”おやすみ泣き声、さよなら歌姫”旧衣装のヨミとして最後に投稿したソロカバー曲です。
ヨミによると、”おやすみ泣き声、さよなら歌姫”を意図的にこのタイミングで投稿したとのことで、旧衣装への惜別の想いを込めたカバー動画だったようです。

そういった背景を踏まえて改めて「さよなら」で衣装が切り替わったシーンを振り返ると、旧衣装での活動の日々がヨミにとってかけがえのないものであったと察せられます

ラスサビでの自身の強い想いをこめたような歌声も美しく、多くの人の心を動かしたこと間違いありません。

3曲目:有心論

立て続けにヨミは3曲目に歌ったのは、“有心論”でした。

”有心論”はこのライブの時点ではヨミの最新のソロカバー曲です。
ヨミの歌声とRADWIMPSの相性が非常に良い事はVESPERBELLのファンの間ではもっぱら評判であり、現にヨミのソロカバー曲の中でRADWIMPSの曲が高い割合を占めています。

〈ヨミがソロカバーを投稿したRADWIMPSの曲〉
おしゃかしゃま
DADA
洗脳
五月の蝿
One man live
有心論

ヨミ自身、RADWIMPSの楽曲が好きであることを公言しており、有心論を含めRADWIMPSの曲は歌枠でも何度も歌われてきていました。

それだけ人気の高いヨミのRADWIMPSカバーですが、意外なことにライブで生歌唱が披露されたのはこれまで”DADA”のみであり、今回の”有心論”が”DADA”以外では初めてライブで歌われたRADWIMPSの楽曲になりました。

冒頭からAメロにかけてのぽつりぽつりと呟くような歌声がライブの雰囲気を一変させ、全神経を注いでヨミの歌声に聴き入る空気感を作り上げました。

その一方で、サビでは視聴者の心に直接届けるような力強さを伴った歌声を響かせました。
Aメロとサビでギャップのある歌声を披露した中でも、一音一音全てにヨミの想いが乗った透き通るような美しさは一貫しており、ヨミの歌声に強く惹き込まれました。

MC①

3曲連続で歌ったところで、今回最初のMCが入りました。

「初めてのカバーの”The Everlasting Guilty Crown”」、「旧衣装最後のカバーの”おやすみ泣き声、さよなら歌姫”」、「最新カバー曲の”有心論”」にという冒頭3曲の構成については、「歌いながら泣きそうだった」と明かし、ヨミ本人の強い思い入れがあったことを覗かせました

ステージに関しても言及がありました。
前述の通り、このステージは2022年の「革命」ライブで使用されたステージです。
このステージに関して、ヨミも「声の響きも良い感じ」と言いながら懐かしのステージで歌えることを喜んでいる様子でした。

「VESPERBELLは2人のイメージがあるからこそ、ヨミのソロステージという今回の貴重なライブを楽しんで欲しい。あと、拡散をして欲しい」というコメントを残し、ヨミは次の曲に移りました。

4曲目:季節は次々死んでいく

MCの後でヨミが歌ったのは”季節は次々死んでいく”でした。

”季節は次々死んでいく”というなかなかに強烈な曲名であるこの曲は、「無情にも過ぎ去っていく時間」をテーマにしている曲と思われます。
ヨミのカバー動画のサムネイラストでは、新衣装のヨミが旧衣装のヨミを食らおうとする姿が描かれています。
この構図は本家のMVを意識したものであることは間違いありませんが、この曲のテーマである「時間」に焦点を当てると、本家のリスペクトだけでなく、「今は亡き過去」である旧衣装への想いも表現されているのではないかと思います

この曲をヨミがどのような想いで認識し、歌ったのかは定かではありませんが、今回の「ヨミBDライブ」での歌声からは、ヨミ自身の心の内にある感情がそのまま伝わってくるような迫力を感じました。

特にサビでの強く重みのあるロングトーンやCメロでの通常より力のこもった歌声には、聴いていて思わず息を飲むほどの鬼気迫るものを感じました

カバー動画の歌声も凄まじいですが、ライブでの生歌ならではのまさに圧巻の歌声でした。

5曲目:おしゃかしゃま

続いてヨミが歌ったのは、”有心論”と同様にRADWIMPSの曲である”おしゃかしゃま”でした。

直前までの曲とは雰囲気が打って変わり、ロック調の楽曲に移行しました。
先述の通り、RADWIMPSの楽曲がVESPERBELLのライブで歌われるのは以外と珍しく、3曲目に歌った”有心論”に続いてこの”おしゃかしゃま”もライブで歌われたのは今回が初めてでした。

歌う曲がロック調に変化したことでヨミも気分の盛り上がりを表すように身振り手振りを交えながら歌い、特にラスサビ前の長めの間奏ではジャンプや軽快なステップを見せながらリズムに乗る姿も見られました。

RADWIMPSをはじめ、ロックソングを歌うヨミはとにかくかっこいいです
曲調に合わせて自在に歌声を変えてみせる適応力の高さを改めて示しました。

また、時折カメラにマイクを向けるなどのライブを盛り上げるパフォーマンスも欠かさず行い、ライブ全体の流れを読んで適切に視聴者をリードしてくれました
これによって、私たちもより安心してヨミの歌声にノることができました。

自身の高い安定感と、高度な適応力を見せつけてくれました。

6曲目:天体観測

続けてヨミが歌ったのは、こちらも超有名ロックソングである”天体観測”でした。

”天体観測”という曲は非常にシンプルであるため、細かなテクニックではなく純粋な歌の上手さで綺麗に歌いきるのは並大抵のことではありません。
そのため、”天体観測”で聴かせてくれた歌声は、ヨミの圧倒的な歌唱力を証明していると言えるでしょう。

シンプルな曲であるが故に、ベースとなるヨミの歌声の安定感が強調されました
また、子音をはっきりと発音するヨミの歌声の良さも光り、ヨミが生み出す歌声がダイレクトに伝わってくる感覚を覚えました。

ラスサビでのライティングと光りが舞う演出の中で歌うヨミの姿からは、神々しさすら感じました。

MC②

ここで、本日二度目のMCが入りました。

直前までの歌の余韻も残る中で、このタイミングでいよいよゲストの紹介となりました
「楽屋挨拶もできておらず、初めて会う」ゲストという前置きのあとに、「それでは・・・どうぞ!!」というヨミの声にゲストが迎え入れられました。

「だぁーーーー!!!!」という声を出しながら元気いっぱいのジャンプでステージに現れたのは、ヨミの相方のカスカでした。

「いえーーーい!!」「おめでとーう!!」「お誕生日おめでとーう!みんな(?)」と、元気120%の溌剌とした可愛らしいカスカの登場に、会場の雰囲気が一気に和やかになり、ヨミも相方の登場に表情をほころばせました。

このライブの告知ツイートにて『ゲスト:VESPERBELL カスカ』と「ゲストとして」記載されていたこともあり、「はじめまして」「衣装にシンパシーを感じまして」など、これ以降の二人のやりとりには「初めてのコラボ」という存在しない設定が時折登場しました。

フリートークもそこそこに、二人はMCを切り上げてデュエットの歌唱に移りました。

7曲目:キミシダイ列車

ヨミとカスカがまず歌ったのは、”キミシダイ列車”でした。

”キミシダイ列車”はVESPERBELLらしさ溢れるロックソングです。
この曲は「3rd ONE MAN LIVE BEYOND」でも歌われており、サビの「wow wow wow」では会場全体で声を出すなど、素晴らしい盛り上がりを見せました。

今回はオンラインライブのため会場全体で盛り上がることはできませんでしたが、ヨミとカスカの二人によるデュエットのかっこよさを存分に生かしてくれました。

イントロからヨミとカスカは謎の踊りを見せるなど、二人で非常に楽しそうな様子を見せていました
そして二人とも歌声がやはり素晴らしく、次々と切り替わるヨミとカスカの歌声がライブの熱量をよりいっそう引き上げました

やがて迎えた1番のサビ。ここで、ヨミとカスカは非常に印象的な演出を用意していました。

驚くべき事に、二人ともサビの開始と共に歌うことを放棄して左右に移動し、画面の外にフェードアウトしたのです
「一番盛り上がるサビで歌わず、画面からも消える」という自体にコメント欄がざわつく中、二人ともすぐさま画面に復帰して歌唱を再開しましたが、誰もが想定していなかったであろう展開に視聴者は虚を突かれた事でしょう。

しかし、このような自由な空気感でライブをできることがVESPERBELLの良い面であることは間違いありません

さらに、ラスサビを終えた後のアウトロでは二人ともスクワットを始め、健康意識の高さが覗えました。

歌唱力以外のパフォーマンスも含め、ヨミとカスカという最強の組み合わせの破壊力をまざまざと見せつけました。

8曲目:シルエット

このライブ8曲目となった”シルエット”は、2022年にカスカがカバー動画を上げていことに加え、2023年にデジタルリリースされたカバーアルバムではヨミがソロカバーしています。

カスカのカバーでは、晴れやかで明るく元気をくれる歌声である一方、ヨミのカバーでは落ち着きのある爽やかな歌声と、同じ曲でも全く異なる雰囲気となっています。

それぞれがソロでカバーしている”シルエット”ですが、2人がデュエットで歌うのは非常に貴重で、サビで重なる2人の歌声が美しく響きました

また、1サビでの「覚えてないこともたくさんあっただろう 誰も彼もシルエット」では二人が身振り手振りでコミカルに歌詞を表現しました

「覚えてないこともたくさんあっただろう」

そしてラスサビ後のアウトロでは、唐突に二人が盆踊りのような踊りを披露しました。
VESPERBELLの世界観とは圧倒的に異なる光景ではありましたが、ライブを自由に楽しむ二人の様子を見ることができるのはファンとして非常に幸せでした。

9曲目:ハウトゥー世界征服

続けて二人は、”ハウトゥー世界征服”を歌唱しました。

VESPERBELLの多くのデュエット曲は1番、2番でヨミとカスカがAメロ、Bメロを入れ替えて歌う事が多いですが、”ハウトゥー世界征服”に関しては原曲準拠の歌詞振りで、1番、2番ともにAメロをカスカ、Bメロをヨミが一貫して担当しています。

これによって、Aメロではカスカの落ち着きのある歌声によって閉塞感のある世界観が、続くBメロではヨミの繊細な歌声からの力強いロングトーンによって閉塞感からの脱却に向かう様子が演出されます。

そしてサビでは次々と切り替わる二人の力強い歌声により、感情を正面からぶつけるような力強い歌声が生まれました。

サビではボカロ特有の高音箇所が多く、音程に加えて肺活量の観点でも難易度が高い曲です。
それもあり、曲を最後まで歌いきったところでヨミは「歌いきった!よかった・・・!」とこぼしており、歌っていて苦しかった様子を覗かせました。
これほどまでに難易度の高い曲ではありますが、二人は”ハウトゥー世界征服”を無事に最後まで歌いきりました。

なお、このような難しい曲でも、1サビ後の間奏以降では二人らしく(?)所々ふざけ出す場面が見られました。

10曲目:灰色と青

カスカとのデュエットパート4曲目は、”灰色と青”でした。

このライブで2曲目にヨミが歌った”おやすみ泣き声、さよなら歌姫”は、旧衣装での最後のヨミのソロカバーでしたが、”灰色と青”旧衣装での最後のデュエットカバーであると同時に、旧衣装時代の正真正銘最後の投稿曲です。
そのため、ヨミとカスカ、そしてBELLSにとっても非常に思い入れのある曲です。

”灰色と青”は故郷や旧友への郷愁の念を描いていることから、新衣装に替わるVESPERBELLが旧衣装として過ごした日々に抱く懐かしさや愛しさを表現した選曲であるように思えます

特にサビの「どれだけ背丈が変わろうとも 変わらない何かがありますように」は新衣装に生まれ変わるVESPERBELLと重なる部分があり、「姿が変わってもVESPERBELLがVESPERBELLらしくありますように」といった願いが込められているように感じます

ヨミとカスカも、これまでの自分たちの活動を振り返りながら歌っているように見え、儚くもあり美しいヨミとカスカの表情と歌声がノスタルジアを感じさせて見事に曲の雰囲気を体現してみせました

VESPERBELLへの愛を感じながら、2人の歌声に沁み入ることができました。

MC③

ヨミとカスカがデュエットで4曲を連続で歌いきった後で、このライブ最後のMCの時間となりました。

最近は現地ワンマンライブや、外部のライブへの出演などで有料で実施するライブが増えて真面目なパフォーマンスが多かったため、今回のような全編無料で自由にできるライブは久しぶりでした
そのため、ヨミは「久々にカスカちゃんとちょけれて楽しかった」と話していました。

こちらとしても、ヨミとカスカが素に近い状態で純粋に楽しく歌う姿を見ることができたことが非常に幸せでした。

そしていよいよ、このライブの大きな目的の一つである【重大告知】の発表に移りました
今回の告知は2つ用意されていました。

告知①:ヨミ誕生日グッズ発売

まず一つ目の告知は、ヨミの誕生日グッズ発売の告知でした。

こちらはすでに情報が出ていたため、グッズの再紹介が主な目的でした。

画像上では7/5からの発売となっていますが、実際は7/6からの発売でした

まずは『誕生日記念Tシャツ』です。
このTシャツにプリントされているイラストは”サイコパスピスタチオ”さんの描き下ろしとのことでした。
そして何より特筆すべきは、『文字が光る』という点です
「Tシャツを光らせる」というのは、ヨミ念願の仕様でした。
この『光るTシャツ』は、過去のヨミの配信で「今後のグッズ案」の話題になった際に『光るパジャマ』という案がファンから挙げられ、それにヨミが好感触を示したことが事の発端です。
その配信以降、度々『光るパジャマ』がネタとして擦られ続けてきたのですが、遂に誕生日Tシャツとして実現するということで、特に当時の配信を知っているファンにとっては悲願であったこと間違いありません。

続けて、『カラビナ』です。
こちらはヨミのイメージカラーである青と黒でデザインされているのが特徴です。
また、商品名に【YOMI ver.】と記載されているのが今後の伏線となっているようです。

『クリアステッカーセット』と、『アクリルキーチェーン』ヨミ描き下ろしのイラストです。二つのイラストのうち一つはカスカの衣装を着たヨミが描かれており、非常に可愛らしいデザインとなっています。

さらに、これらのグッズ全てが揃ったコンプリートセットも用意されていました
ここでもう一つの注目ポイントですが、コンプリートセットには「特級呪物」なる『シチュエーションボイス』が付いてます

実は以前、ヨミは誕生日にボイスを出す検討をしていることをXで明かしており、今回はそれが実現した格好となりました。

商品名には【秘蔵】【特級呪物】などと記載されていますが、こちらはネタ要素が一切なく、保育検定2級を有しているヨミの読み聞かせの実力が十二分に発揮された本気のシチュエーションボイスとなっています。
このボイスを聴いたスタッフが「ヨミさん身体張りましたね」と発するほどの濃密な内容でしたが、ヨミは「2回目はないかも」と若干の後悔を滲ませた様子で、ファンで集まってボイスを聴くことを固く禁じました。

「ファン同士で聴かれたら嫌すぎてスクワットしてしまう」というヨミ

それだけヨミが本気で収録したボイスとなっており、実際にボイスを聴いた私も溢れるヨミへの愛で狂わされてしまいました
既にこのグッズの受注期間は終了しているため、残念ながら今からこのボイスを手に入れる術はありませんが、万が一第二弾が作成された場合は購入することをお勧めします。

告知②:TVアニメ主題歌決定!

二つ目の告知が【重大告知】でした。

なんと、テレビ東京系アニメ『暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが』の主題歌をVESPERBELLが担当することが決定しました

TVアニメ『暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが』公式サイト
“暗殺者”の能力を得た少年が、エルフの少女と出逢い真の”暗殺者”へと至るまでの物語。2025年10月TVアニメ放送決定!

『アニメ主題歌を担当する』というのはVESPERBELLが長年掲げていた大きな目標であるため、遂に実現にこぎ着けたことはファンとしても嬉しい限りです。

カスカ曰く、これは「年単位で抱えていた」告知であり、ヨミとカスカからしたらようやく言えたと言う感覚が強いようでした。

嬉しさのあまり、思わずポーズを決めてしまう二人

VESPERBELLがアニメの監督や現場の方に挨拶をした際には、「VESPERBELLめちゃくちゃ良いです」といった言葉を受けるなど、関係者に歌を愛してもらえた事が二人とも嬉しかったとのことでした

「#ステつよ」でチェックして貰えたら嬉しいです!と言うカスカ

重大告知が完了したところで、ゲストとして出演したカスカの出番は終了となりました。

「ありがとうございました。またDM送らせていただきます」
「私もスタッフから送らせていただきます」
「本人ちゃうんや・・・」

と、最後は二人が初対面である設定が復活しつつ、カスカは笑顔でステージから退場しました。

最後のやりとりとなった「スタッフからDM送らせていただきます」に関してヨミは本人からのDMでないことに悲しさを感じつつも、このライブを実現できたことについて関係者やファンへの感謝の気持ちを伝えてから、最後の3曲の歌唱に移りました。

11曲目:ロストメモリー

いよいよ終盤に突入した「ヨミBDライブ」。ヨミが歌ったのは、RK Musicの後輩である深影のオリジナル曲である”ロストメモリー”でした。

実はヨミは過去の配信にて”ロストメモリー”が好きであることを公言しており、歌枠で何度か歌ったことがありました。
普段から「なかなかフルで歌える曲がない」と言っているヨミですが、”ロストメモリー”に関してはかなりのお気に入りのようで、歌枠でもフルで歌いきることができていました。

そのうえで今回はライブでも歌ったということから、いかにヨミがこの曲を好きであるかが窺い知れます
深影も、ヨミが”ロストメモリー”を歌ったことに関してXにて喜びを爆発させている様子でした。

繊細で儚さを感じさせる深影の歌声に対して、ヨミは優しく語りかけるような穏やかな歌声”ロストメモリー”を歌っていきます。

サビでは歌声の力強さが増し、感情を前面に出すヨミの表現に心が強烈に揺さぶられました。

12曲目:KissHug

”ロストメモリー”で生まれたしっとりした雰囲気をそのままに、ヨミが続けて歌ったのはaikoの”KissHug”でした。

ヨミはこれまでaikoの曲のカバー動画を投稿したことはありませんが、何度か歌枠では歌ったことがあります。
aikoの甘くもあり切なさもあるラブソングは、ヨミがVESPERBELLの活動として主にカバーするかっこいい楽曲とは雰囲気が全く異なりますが、『沁みる歌声』もヨミの魅力の一つです。

ヨミの優しさを体現するかのような穏やかな歌声が非常に心地よく、幸せな気持ちでヨミの歌声に聴き入ることができました

サビでのライティングは出会いと別れの季節である春を連想させ、曲の切なさを強調すると共に、その中で歌うヨミの美しさを際立たせました。

13曲目:永遠のあくる日

「ヨミBDライブ」のラストを飾ったのは、Adoの”永遠のあくる日”でした。

”永遠のあくる日”もヨミは歌枠で何度か歌ったことがありましたが、ライブで歌うのは今回が初めてでした。

ヨミとAdoは声質が近く、カバー動画が投稿されている”踊”、nanaにヨミが個人的に投稿した”ギラギラ”、”唱”いずれもヨミの力強い歌声が非常にマッチしています。

唱 | Ado
本家▶︎
ギラギラ | Ado
本家 → ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 歌詞 あーもう本当になんて素晴らしき世界 んで今日もまた己の醜悪さに惑う だのに人を好きって思う気持ちだけは 一丁前にあるから悶えてるんでしょう Ugly 正直言って私の顔は そう神様が左手で描いたみたい 必然 この世にあるラブソングはどれひとつ ...

”永遠のあくる日”はこれらのかっこよさとは異なり、前曲の”KissHug”に近い切なさのあるラブソングですが、やはりヨミに非常に合った曲でした。

時折掠れる歌声は、切なさと同時に誰かを強く想う気持ちを印象付けました

また、曲全体を通した語りかけるような柔らかい歌声の中で、2サビ前のロングトーンやサビなどに見え隠れする歌声の力強さは溢れ出る愛情を表しているようでした

そして曲の中で何度も繰り返される「愛してる」のフレーズひとつひとつが暖かく、非常に穏やかな気持ちを呼び起こしました

最後はヨミが笑顔で「みんなのこと、愛してるよ。今日は来てくれてありがとう!またね!」という最高に優しい言葉を視聴者に届け、ライブは無事に幕を閉じました。

終わりに

今回の「ヨミBDライブ」は「初の誕生日記念ライブ」となっただけでなく、これまでヨミとカスカがセットで開催することが当たり前だったVESPERBELLのライブとしては「初のヨミorカスカどちらかがメインとなって開催されたライブ」でもあり、VESPERBELLにとって一つの新たな挑戦でした。

ヨミの非常に高い歌唱力を存分に楽しめると同時に、ライブを『ファンや関係者への感謝を伝えられる場』と捉えているヨミの誠実さや優しさを感じられ、アーティストとしてでなく、一人の人間としてのヨミの魅力を十二分に実感できるライブでした。

ライブを開催してくれただけでなく、二度と見ることはできないと思われていた旧衣装で登場してくれたこと。ヨミのこれまでの軌跡に思いを馳せることができるセットリストを用意してくれたこと。「愛してるよ」と真っ直ぐに気持ちを伝えてくれたこと。
本来であれば誕生日を迎えたヨミが祝われる状況であるにもかかわらず、このライブでヨミが私たちファンを喜ばせるためにあらゆる事を考えてきてくれたことが伝わってきました

そんな健気で愛情深いヨミを私は尊く思いますし、たまらなく愛しいです。

このライブだけでなく、ヨミが私たちに今まで届けてくれた喜びや幸せは計り知れません
この恩を返していくためにも、私は今後も誠実に、そして敬意を持ってヨミを応援し続けたいと改めて思うことができた、非常に素敵なライブでした。

来年も、その先も、さらにその先も。ヨミの誕生日をお祝いできることを強く願います。

改めて、誕生日おめでとう!ヨミ!

ozataro

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