こんにちは、おざたろうです。
“XNAMBA MUSIC FESTIVAL 2025”(以下、「XNAMBA」)についてまとめます。
概要
- イベント名:XNAMBA MUSIC FESTIVAL -2025-(イベント公式サイト)
- 日時:2025年9月13日(土) 開演19:00
- 会場:Zepp Namba(オフライン)、Z-aN(オンライン)
背景
「XNAMBA」は、その名の通り大阪の難波で開催されたVSingerによるフェスイベントです。
今回の「XNAMBA」は、2025年5月に開催された「XNAMBA MUSIC FESTIVAL -showcase-」に続く2回目の開催となり、VESPERBELLにとっては今回が初めての出演でした。
VSingerのイベントそのものが関東での開催が圧倒的に多いこともあり、VESPERBELLがこれまで出演してきたライブやフェスも関東で開催されたものがほとんどでした。
そのため、今回の「XNAMBA」がVESPERBELLの活動を通して2回目の大阪でのライブとなりました。
※ちなみに、VESPERBELLが初めて大阪で出演したライブは2024年3月に開催された「バーチャル大阪駅3.0スペシャルライブ」でした。
今回の「XNAMBA」は昼・夜の二部開催であり、VESPERBELLは夜公演での出演であることが事前に発表されていました。
セットリスト
「XNAMBA」のセットリストは以下の通りです。
- RISE
- Imperfect
- 或いは虚空に夢を視る
1曲目:RISE
スクリーンにVESPERBELLの姿が大きく映し出された直後、会場から歓声が上がりました。

その直後にスクリーンが暗転して一瞬の静寂が訪れた後、暗闇の中でヨミとカスカの衣装の光りが浮かび上がり、会場では再び歓声が上がりました。

その歓声に迎えられた2人が歌い出したのは、VESPERBELL最初のオリジナル曲である”RISE”でした。
久々の大阪でのライブということで2人は初っぱなから非常に楽しそうな様子で、観客を盛り上げながら、「まいど!」「おおきに!」「お好み焼き!」「たこ焼き!」と立て続けに大阪から連想されるワードを口にしました。

その一方で、歌えば持ち前の歌唱力を存分に発揮し、ヨミのハスキーな歌声、カスカの真の通った歌声それぞれのかっこよさが会場を席巻しました。

ラスサビの「駆け抜けていく」で実際にぐるぐると走り回ったりと、躍動感のあるフリースタイルな盛り上げ方で観客を沸かせてみせました。

2曲目:Imperfect
VESPERBELLらしい自由かつハイレベルなパフォーマンスによって和やかな雰囲気が生まれていましたが、続けて2人が歌い始めた”Imperfect”の荘厳なイントロによって会場は再度締まった雰囲気に包まれました。

そのような締まった曲でも、歌声を聴かせつつ観客をしっかりと導いてノせる事ができるのがVESPERBELLです。
「皆さん頭の上に手挙げられますか!」というカスカの呼びかけに続いてヨミも「今日一番でかいクラップ期待してます!」と声を上げ、これだけでこの曲のノり方を統一してみせました。
初見の方だけでなく、VESPERBELLを元々知っていた我々にとっても実は”Imperfect”という曲のノり方が明確に定まっていないため、2人のこうしたリードのお陰で自信を持ってノることができたのが非常に有り難かったです。

「手を取り合って歌えばいい」「重なる声が生命を持って」といった歌詞など、『2人でVESPERBELLというひとつの存在』であるヨミとカスカを象徴するようなサビでは実際に2人の歌声が美しく重なりました。
同時に客席からは統一感のあるクラップも発生しており、ヨミとカスカ、そして会場の観客が合わさることで”Imperfect”というひとつの楽曲が完成したように感じました。

アウトロでは今度は息の合った謎ダンスを披露し、ヨミとカスカも自分たちのパフォーマンスに満足げな様子を見せました。

MC
静寂の後、まずは水を飲んだ2人は、「どうも~!VESPERBELLのヨミとカスカです!」といういつもの挨拶で自己紹介を行いました。(ちなみに、最近のライブではカスカは自分のことを「カスカちゃん」と呼ぶことが多かったのですが、今回は「カスカ」と呼んでいました)

「調子どうですか!」というヨミの呼びかけに対して、会場は大歓声で応えましたが、2人はもう少し大きな歓声が欲しかったようです。
それでも、「まあいっか!」とMCを続けようとするヨミに対して、普段は観客に寛容なカスカの「もう一回!」という言葉によって2回目の声出しが行われ、会場からはよりいっそう大きな歓声が上がりました。

その後、「なんばにえらい有名な友達いるんですよ」と唐突に言うヨミに、「あ、そうなんだ。誰?」とカスカが尋ね、ヨミは間髪入れずに「グリコ」と返しました。

『グリコ』とは道頓堀にあるかの有名なグリコの巨大広告のことで、もちろんこれはヨミによるボケだったのですが、ここは笑いの本場である大阪。会場は見事なまでの静寂に包まれました。
この反応を受けてヨミはやむなく次の話題に移ろうとしましたが、カスカのフォローもあり会場からの暖かい拍手と歓声に包まれて、「よかった!スベって帰るところでした!ありがとう!」と、ほっとした様子を見せていました。

その後、次の曲がラストということを告げつつ、「がっつりみんなで盛り上がれる曲を持ってきました」というカスカの言葉でVESPERBELLは3曲目に移りました。
3曲目:或いは虚空に夢を視る
VESPERBELLの出番として最後の一曲を飾ったのは、”或いは虚空に夢を視る”でした。
「XNAMBA~!!」「そんなもんじゃないだろもっと聞かせてくれよ!!」という2人の煽りに、観客は盛大な歓声とクラップで応えました。
疾走感溢れるメロディーと2人のハモりが会場のボルテージをぐんぐん引き上げ、ヨミとカスカによる臨機応変なリードも奏功して客席からの声量と掲げられる拳の数や高さも上がっていきました。
この2人、観客をノせる技術に本当に長けています。
2番のAメロからBメロでは、「分からなくても 寄り添えばいい」という歌詞に合わせてヨミとカスカが寄り添いながら歌い、仲睦まじさがよく伝わってきました。

そしてラスサビが終わったあとには、ロングトーンでのハモりを披露しました。
過去のライブでも何度か行っているこのロングトーンですが、実はこの部分は通常の音源には存在しておらず、完全なるライブアレンジです。
このようなアレンジも含めて、2人は最後まで見応え、聴き応えたっぷりのパフォーマンスを披露しました。

「ありがとうございました!VESPERBELLでした!この後も楽しんでください!」「みんなありがとう!またね~!」という言葉の後、「お好み焼き!」「まいど!」などの大阪っぽさのあるワードを思い思いに発しながらVESPERBELLは出番を終えました。

終わりに
VESPERBELLが出演した「XNAMBA」のライブレポートでした。
VESPERBELLにとっては久しぶりとなった大阪遠征。2人にとっては慣れない状況でしたが、今回も見事に会場を盛り上げてみせました。
ファンである私から見て、最近のVESPERBELLのライブパフォーマンスには目を見張るものがあります。
具体的には、単純に自分たちがテンションを上げて歌うだけでなく、会場を盛り上げるための効果的な声がけや身振り、歌い方といったあらゆるパフォーマンスを駆使して観客を自在に操る領域に到達したように見えます。
そのため、VESPERBELLにあまり詳しくない観客が一定数いる今回のようなフェス形式のイベントでも、「誰も置いていかない」盛り上げ方で観客全員を熱狂させ、楽しませてくれるのです。
言うまでもなく、これは簡単にできることではありません。
これを可能としているのは、VESPERBELLがこれまで積み上げてきた経験に違いありません。
最近はクラブイベントにも出演し、3Dすら使わずに声だけで会場を熱く盛り上げている2人にとって、3Dの姿を出して歌い、盛り上げるのはもはや朝飯前なのかもしれません。
今回の「XNAMBA」は、これまでの経験で鍛えられてきた2人の安定感や技術を肌で感じることができた、非常に良いライブでした。
ozataro



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