こんにちは、おざたろうです。
「KASUKA BD 3DLIVE 2025」(以下、「カスカBDライブ」)のライブレポートです。
概要
- イベント名:KASUKA BD 3DLIVE 2025
- 日時:2025年9月9日(火) 開演20:00
- 会場:YouTube
背景
「カスカBDライブ」は、その名の通りカスカの誕生日を記念して開催されたバースデーライブです。
このライブのおよそ2ヶ月前の7月6日には相方のヨミが誕生日ライブを開催しており、ヨミの誕生日ライブにカスカはゲストとして出演していました。
直近ではヨミだけでなくKMNZのNEROやライブユニオンの焔魔るりなど、VESPERBELLと同様にRK Musicに所属するアーティストも次々と誕生日ライブを開催しており、事務所を挙げて誕生日イベントを積極的に開催している動きが見られています。
そして今回、カスカもこの流れに乗って誕生日ライブを開催した格好となりました。
今回の「カスカBDライブ」でも、ヨミの誕生日ライブと同様にゲストが発表されており、かねてよりカスカが「大好き」と公言しているKMNZのNERO、カスカの親友である松永依織、そして相方のヨミの3名がゲストとして登場することが決定していました。
セットリスト
今回のライブのセットリストは以下の通りです。
- a fact of life
- 愛を伝えたいだとか
- 桜ロック with松永依織
- プロミスザスター with 松永依織
- フロントメモリー with KMNZ NERO
- GO!!! with KMNZ NERO
- No.1 withヨミ
- レイメイ with ヨミ
- タマシイレボリューション with ヨミ
- 月陽 – ツキアカリ – with ヨミ
- シェードの埃は延長
- SAD SONG
カスカパート①
予定通り、20時に配信画面が待機画面から切り替わり、本日のステージを映し出しました。
映し出されたステージは、2022年に行われた「2nd ANNIVERSARY LIVE -革命-」で使用されていた「森ステージ」でした。
もともと、「2nd ANNIVERSARY LIVE -革命-」では2種類のステージが使用されていました。
2ヶ月前に行われたヨミの誕生日ライブでは、「2nd ANNIVERSARY LIVE -革命-」の後半で使用されていた「教会ステージ」での公演となっていました。
そのため、今回の「カスカBDライブ」ではもう一つのステージである森ステージが使用されることを想定していたファンも多かったかもしれませんが、それでもやはり懐かしのステージを再びお目にかかることができたことはファンとして非常に嬉しく感じました。

引きの画角から徐々にアップでステージが映されていく中、”a fact of life”のイントロが流れ始め、直後に「みんなー!今日は来てくれてありがとー!!いっぱい楽しんでいってね~!」と発するカスカが遂にアップで映し出されました。

カスカは”a fact of life”の本家MV、そしてカバー動画でもおなじみの能面を左側頭部に装着していました。
しかし、その特殊仕様以上に、選曲とカスカのパフォーマンスが衝撃的でした。
”a fact of life”のような英詞、そしてデスボで構成される曲は、「可愛い」「高音」「アニソン」といった、従来のカスカのカバー動画の方向性を覆す選曲であり、2025年3月にカバー動画が投稿された際には非常に大きな反響がありました。
そのような楽曲をライブで聴ける日が来ることを想定できたファンはごく少数だったでしょう。
それだけの楽曲をライブの1曲目に持ってくるカスカからは、自身の歌唱力と完成度の高さへの確固たる自信を感じました。
非常にピッチの速い”a fact of life”を器用に歌い、ラストには極めつけに、とても生歌唱とは思えない程に完成度の高いデスボを披露しました。

力強さ、高音、そしてデスボと、あらゆる音を自在に操る圧巻の歌声でいきなりファンを圧倒したカスカは、続けてあいみょんの”愛を伝えたいだとか”を歌い、艶やかな歌声で視聴者を魅了しました。
”愛を伝えたいだとか”はカバー投稿こそされていませんが、この曲でカスカが披露した艶っぽい歌声の魅力は、前曲の”a fact of life”の直前にカバーが投稿された”ハレンチ”で特に際立っています。
このような歌声の艶やかさも、2025年に入ってからカスカが確立した歌声の魅力といえます。

自身の歌声の魅力をしっかりと発揮した後、このライブ最初のMCとなりました。
まずは、「カスカバースデー3Dライブに遊びに来て下さいましてありがとうございます!」と改めて挨拶をしたあと、今回使用する懐かしのステージについても言及がありました。
普段のライブとは異なり、今回は初めてカスカがソロで開催するライブということで緊張している事を明かしつつ、今回のライブのハッシュタグについて、「『カスカBDライブ』を使って呟いて貰えると嬉しいです!・・・あ、『2025』?・・・あ、『BD2025です』!・・・『カスカBD2025』です!・・・え、『カスカBDライブ2025』?・・・私のことは信用せずに概要欄を見てみて下さい」と、しっかりと(?)視聴者に説明してみせました。
※正しいハッシュタグは『KASUKABD2025』でした。

コラボパート(with 松永依織)
そしてここから、いよいよゲストトのコラボパートとなりました。
「私の魔法で・・・ダァーーン!!!」というカスカの激し目のかけ声で最初に登場したのは、松永依織でした。


カスカの親友であり、RIOT MUSIC 無原唱レコード所属の松永依織は、「呼んでくれたことが本当に嬉しい!」と喜びを滲ませつつも、初めて訪れた革命の森ステージから感じる猛獣の気配に恐怖している様子を見せていました。
その怯える様子に誘われて、ステージ外からもう1人のゲストであるKMNZのNEROによる「がおー!がおー!」という叫び声がうっすらと聞こえてきましたが、カスカは「私がお守りしますからね」という心強い言葉を松永依織掛けました。
その後、「2人の共演が2024年8月26日のコラボライブ振り」である事に話題が移りました。
このコラボライブとは、松永依織のチャンネルにて開催された、カスカと松永依織によるコラボライブを指しています。
外部とのコラボが少ないカスカにとって、松永依織は非常に貴重な親交のあるアーティストです。
上記コラボライブ以外にも、これまでも複数のコラボカバーやライブを開催しており、BELLSやいおりす(松永依織のファン)にとってもお互いにおなじみのアーティストという関係値と言うことができます。
直近では共演こそ叶わなかったものの、2025年7月に開催された「ブイアワ」や、9月の「XNAMBA」でVESPERBELLと松永依織は共に出演しており、それ以外でも2人はプライベートでも会っているとのことで、活動の枠を超えた親友であることが覗えました。
そんな2人がまず歌い始めたのは、2024年に松永依織のチャンネルでコラボカバーが投稿された”桜ロック”でした。
カスカの真っ直ぐな歌声と松永依織の力強さを纏った歌声が軽やかに重なり合い、質の高いハモりを生み出しました。

普段はヨミと一緒に歌う姿しか見ていない我々BELLSにとっては、軽やかでかっこよく、透明感も持ち合わせた松永依織の歌声が新鮮に響きました。
そしてその歌声とカスカの歌声を見事に重ねることで、2人の親交の深さや歌唱力の高さを改めて見せつけました。
続けて2人が歌ったのは、”プロミスザスター”でした。
”プロミスザスター”はVESPERBELLがデュエットでカバー動画を上げており、カスカはカバー動画通りのパートを担当し、松永依織はカバー動画でヨミが歌っていた部分を歌唱しました。
サビではカスカと松永依織のハモりによって重厚感のある歌声が生み出され、圧巻のクオリティのデュエットを演出しました。
また、サビでの「ずっと生きてるって 感じてたかったから」等の部分では、2人が息ぴったりに本家MVと同様の振り付けを披露しました。

2曲を立て続けに歌った後のMCでは、先ほども歌唱した”桜ロック”のカバー動画がミリオン再生を達成した事への感謝が2人から伝えられました。
その後、ゲストの松永依織からの告知が行われました。
【松永依織からの告知① 活動5周年記念アルバム「Parallel Vision」リリース】
一つ目の告知は、記念アルバム「Parallel Vision」リリースの告知でした。
こちらは、2020年9月にデビューした松永依織が活動5周年を迎える事を記念するアルバムです。

なんとこのアルバムにはBELLSにとっても嬉しいポイントが用意されており、豪華版である「Special History Edition」には『松永依織とカスカによるスペシャル対談』が収録されています。
実に1時間以降にも及ぶ対談で8,000字以上にも及ぶボリュームに仕上がっており、カスカと松永依織の仲の良さに関する知られざる事実や過去についての初公開の情報も含まれているようです。

【松永依織からの告知② 活動5周年記念ライブ「Divorsity」開催】
松永依織からの続いての告知は、「5周年記念ライブ開催の」お知らせでした。
9月27日(土)に横浜みなとみないブロンテにて開催されるということで、現在はその準備が大詰めとなっているとのことでした。
そのような状況にもかかわらず、カスカの誕生日ライブに出演してくれたという事実からも、2人の親密度が伝わってきます。
カスカからも、松永依織に対して「根詰めすぎないでね」と体調を気遣う言葉がかけられました。

告知が無事に完了したところで、松永依織との共演がここまでであることがカスカから告げられました。
名残惜しそうにする2人は、「このまま少し吞んでいく」という妙案を思いつきましたが、この案はスタッフによって(当然ながら)却下され、「ありがとね~!」と言うカスカに見送られて松永依織のゲスト出演は終了しました。

コラボパート(with NERO)
松永依織を送り出し、森の中に一人ぼっちとなってしまったカスカ。
しかしそれも束の間で、「まだまだ私にはお友達がいるんですねぇ!」と言いつつ、カスカは次なるゲストであるKMNZのNEROを呼び出しました。


実はNEROも8月に誕生日ライブを開催しており、そのライブにはヨミとカスカがゲスト出演をしていました。
この出演オファーをNEROから受けた際に、逆にカスカからも誕生日ライブへの出演を依頼し、NEROが快諾して実現したのが、今回のゲスト出演ということでした。
NEROの登場からより一層緩くなった雰囲気で非常に自由なトークを繰り広げた後、「NEROが提案してくれた」という楽曲である”フロントメモリー”の歌唱に移りました。
普段から仲の良さが知られているこの組み合わせですが、意外にもライブで2人で歌うのは今回が初めてとなりました。
カスカの透明感のある可愛らしさに対して、NEROのボーイッシュなクールさという、互いに異なる特徴を持つ2人の歌声が相性良く重なりました。
そして、性格的にも2人の波長が合っていることもあり、まるで長く一緒に歌ってきたかのような高い完成度のデュエットを実現しました。

続けて歌唱した”GO!!!”は普段のVESPERBELLにはないアッパーソングです。
そのような楽曲を歌うことができるのはKMNZとのコラボ、そして誕生日ライブという自由度の高いライブならではでしょう。
カスカとNEROの軽快な歌声が、視聴者を見事に盛り上げました。
また、2サビ後の間奏で2人で「Fire Fire Fire!」と言うシーンでは、テンションが昂ぶったカスカが野太い声で「ファイヤー!!」と叫び、NEROと一緒に歌う時間を心から楽しんでいる様子が伝わってきました。

さらに、曲の終盤ではカスカが自撮り棒を持って自撮りするアングルにカメラが切り替わり、臨場感のある新しいライブの魅せ方を披露しました。

2曲を歌いきった後のMCでは、「FLOW歌うの楽しかった」と話し、”FLOW”はカスカによるリクエストだったことが明かされました。
また、1曲目の”フロントメモリー”はカスカがカバーした曲の中でもNEROが特に好きであるとのことで、NEROはカスカと一緒に歌えたことの喜びを言葉にしました。
自由に楽しみ尽くして非常に盛り上がったNEROとのコラボでしたが、ここで終了とのことで、惜しまれながらもNEROは登場時と同様に「わお~~ん!」という鳴き声を上げながら出番を終えました。

コラボ(?)パートwith ヨミ
再度ステージで一人となったカスカは、思い出したかのように「あ、やべ!やった!やった!」と言った後、定位置であるステージ上手側に移動して最後のゲストであるヨミを呼び出しました。
最後のゲストとして登場したヨミは、力強いポーズで「わお~~ん!!」という鳴き声を上げながら登場しました。

ヨミの登場を受けてカスカは「やった~!ヨミちゃんだー!」と、非常に嬉しそうな声を上げ、2人のデュエット愛の深さを感じさせました。
時間も迫っているということで、「カスカが考えた」という、「僕たちが~ナンバ~ワーン!!」という曲振りで2人は“No.1”の歌唱に移りました。

”No.1”は、VESPERBELLの活動一周年記念としてカバー動画が投稿されており、これまでのライブでも2人が歌唱してきた楽曲です。
2人の爽やかなJ-POPらしい歌声の安定感が非常に高く、視聴者の心を強く惹き込みました。
また、2サビの「足元でNo.1の 朝日が描いた影が」以降では、ヨミとカスカが向き合った状態で実際に自分の足元を見つめながら歌うという、VESPERBELLらしい特殊なパフォーマンスを披露しました。

さらに、ラスサビでは「この指に止まる仲間を探してた」では、2人が満面の笑みで寄り添う姿も見られ、「互いに唯一無二のNo.1の相方」である事を改めて印象付けました。

ヨミとのデュエットパート2曲目の”レイメイ”では、よりロック調の強まったサウンドに合わせて2人の歌声の力強さや勢いも増しました。
原曲であるHiro(MY FIRST STORY)への強いリスペクトが感じられるヨミの歌声と、カスカの語りパートが見事にハマっており、それに加えて曲の所々に散りばめられている2人のハモりが最高の歌声を生み出しました。
カスカの語りパートでヨミとカスカが背中合わせで立ちながら歌う演出は特に「ファンの喜ばせ方を分かっている演出」であり、非常に見応えがありました。

続く”タマシイレボリューション”では、2人によるパワフルで伸びのある歌声が視聴者を圧倒しました。
この曲での最大の魅せ場は、2番のBメロ最後のヨミによる超絶ロングトーンでした。
ここでは深いビブラートも存分に発揮され、ヨミの歌声の力強さと技術が密に詰まった非常に高クオリティのロングトーンとなりました。

これにはカスカも非常に感動したようで、直後の間奏では「サイコーサイコー!これ(ロングトーン)が聴きたくてこれ(タマシイレボリューション)を選びました」と興奮した様子で話しました。
この間奏の時間の殆ど全てを使って2人は会話を続け、間奏の終わりが近付いたタイミングでカスカが「あ、来るよ!」とヨミに合図を送りました。
ところが、実はこの後に歌うのはヨミでは無くカスカであったため、ヨミは「はい、(歌うの)あなたですよ」と冷静に返しました。
実に何気ない一幕ではありますが、これは実にヨミとカスカらしいやりとりであり、2人が一緒にいる安心感や安定感を改めて感じさせました。

ヨミとのデュエットパートのラストを飾った”月陽 – ツキアカリ -”では、対照性の強い歌詞や、ヨミとカスカが代わる代わる切り替わるパート振りもあり、歌声も性格も互いに正反対であるヨミとカスカを象徴するようなパフォーマンスとなりました。
その中で、ラスサビでは2人のユニゾンによって歌声の迫力が何倍にも跳ね上がり、「これこそがVESPERBELL」といった歌声を披露しました。

4曲を歌いきった2人は、このライブ最後のMCに入りました。
「やっぱり(2人が)安定ですね!」と言うカスカに、「(2人の)バランスとれてるよね」とヨミが返し、今回のライブで2人は改めてお互いの相性の良さを実感したようでした。

ここで、VESPERBELLから2つの告知がありました。
【告知① VESPERBELL AUTUMN COLLECTION 2025発売】
まず一つ目の告知は、VESPERBELL秋グッズの発売でした。
これまでVESPERBELLはライブや周年などの節目でグッズを展開してきましたが、今回のAUTUMN COLLECTIONがVESPERBELLとしては初の季節グッズとなりました。
定番のTシャツに加え、今回はコーチジャケットまで制作されており、いずれもXXLまでの充実したサイズ展開となっています。
全体的にクールなデザインとなっていることから、ヨミは「過去一好きかも知れない」と発言しており、手に取るのが非常に楽しみなグッズが揃っていました。
そして何より、VESPERBELLのニューシングルである『NO MORE!!/WINGS』も含まれており、非常に充実したラインナップでした。

※ライブ時点では『NO MORE!!/WINGS』のジャケットイラストは未公開でしたが、このライブの2日後に公式から発表されました。
【告知② カスカ誕生日グッズ発売】
2つめの告知は、カスカ誕生日グッズの発売でした。
アクリルキーホルダーとステッカーのAYaMeさん描き下ろしイラストは、このライブのサムネイルとしても使用されており、カスカの可愛さを見事に表現しています。
そして、スウェットにはkoyubiさん描き下ろしのイラストが使用されており、VESPERBELLのグッズとしては珍しい色彩豊かでポップな雰囲気のグッズとなっています。
これまでVESPERBELLはズボンなどの下半身のグッズを出していなかったため、今回のスウェットパンツはファン待望のグッズであり、いよいよ全身VESPERBELLコーデが実現できる状況となりました。
そして、全グッズがまとまったComplete Setを購入すると、カスカによる複製メッセージという嬉しい特典で付いてくることも発表されました。
こちらの複製メッセージは、ファンや活動に対するカスカの想いが直筆で記載されており、ファンにとって非常に嬉しい内容となっていました。

グッズの告知を終えたところで、いよいよヨミの出番も終了となりました。
「今日は来てくれてありがとう!」とカスカに見送られ、「退勤退勤~!」と言いながらヨミはステージを後にしました。

カスカパート②
ステージ上に1人取り残されたカスカは、ライブが残り2曲であることを告げた後、このライブ実現に至る裏話を披露しました。
ソロライブを打診された際に、1人でのMCや進行を苦手とするカスカは一度断ったとのことです。
その後、スタッフの後押しもあって開催を決意し、「どうしたらファンに喜んで貰えるか」を必死に考えてセットリストを組み立てたようです。

そのライブを締めくくる2曲のうち、1曲はこれまで歌枠でもカスカが歌ってきた曲、そしてもう1曲は相方のヨミやスタッフ、そしてファンを想いながら選曲しており、「カスカの気持ち」として聴いて欲しいということを告げました。
続けて、カスカは2025年に入ってからの日々を振り返りました。
カスカは1月からボイトレに通っており、カスカ自身の声質や歌声の長所、伸ばすべきところなどを学び、より良い歌声を突き詰めた9ヶ月間であったようです。
実際に、カバー曲ではデスボに挑戦したり、今回のようにソロライブを行うなど、これまでのカスカからは想像できなかったような挑戦をしてきました。
「これからの一年はさらに色々なことに挑戦し、音楽を深く学んでいきたい」という殊勝な決意を表明し、カスカは最後の2曲の歌唱に移りました。

ライブのラスト2曲。まずカスカが歌った”シェードの埃は延長”では、高音や軽やかなメロディがカスカの声質にフィットしており、カスカらしい明るい雰囲気に包まれました。
Aメロでの軽快な高音はもちろん、サビの伸びやかな高音も非常に美しく、このあたりの歌声の切り替えも2025年に入ってからのカスカの成長であるはずです。
また、サビ直前の『シェードの埃は延長』というフレーズがカスカの歌声で音源が用意されており、このライブに向けカスカが妥協せずに準備してくれたことが感じられました。

このライブの最後を飾った”SAD SONG”は、先ほどのMCでカスカが言っていたとおり、ヨミやスタッフ、そしてファンへの想いを感じさせる選曲でした。
「ずっとそばにいてよ」「さよならはまだ先でしょう」という歌詞からは、VESPERBELLとしての活動を末永く続けていきたいというカスカの願いが込められているようでした。
そして、「今はただこんな私の この音とこんな歌声を Yeah信じていて欲しいんだ」と歌うカスカの姿は、これまでの活動やボイトレを通してカスカが確立した自信や、先ほどのMCにあった通りの、今後さらに上を目指していく強い向上心や決意とリンクしました。

楽曲の本質を自身の心とリンクさせるという、天真爛漫でありながらも物事の本質を思慮深く考えることができるカスカらしい方法で自身の想いを私たちに伝えてくれる感動のパフォーマンスを披露しました。
最後の曲を歌いきった後、「ありがとうございました。BELLS!みんな大好き~!またね!」という言葉でライブを締めくくり、「カスカBDライブ」は無事に幕を閉じました。

終わりに
「カスカBDライブ」のライブレポートでした。
ゲストとして登場した松永依織やKMNZ NEROとも仲睦まじい様子を見せ、非常に楽しそうに歌うカスカの姿が非常に印象的でした。
そのうえで、最後のゲストとして登場したヨミとの相性の良さは群を抜いており、2人の絆の強さやデュエット愛を強く感じて、ファンにとってもVESPERBELL愛が溢れるような展開となりました。
そもそも、最近こそは定期的に配信を行ってくれているものの、活動初期は殆ど配信をしていなかったカスカにとって、「ソロライブ開催」が非常に大きな挑戦だったことは想像に難くありません。
そのような大きな挑戦の場となったライブでカスカが伝えてくれた想いは非常に温かく純粋な愛情で溢れており、「カスカが愛される所以」を強く感じることができました。
勇気を出してライブ開催を決心してくれたカスカの気持ち、そしてライブに向けて必死に構成を考え、結果的に素晴らしいライブに仕上げてくれたカスカの頑張りがファンにとってどれほど嬉しかったことでしょう。
カスカがこれからも末永く幸せで、充実した音楽活動を送ることができる事を強く願うと同時に、カスカという歌手に出会えたことの喜びを身にしみて感じる素晴らしいライブでした。
誕生日おめでとう!カスカ!
ozataro

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