【ライブレポート】VESPERBELL 4th ONE-MAN LIVE TWILIGHT ZONE 2026年2月14日

ライブ、歌枠レポート

こんにちは、おざたろうです。

“VESPERBELL 4th ONE-MAN LIVE TWILIGHT ZONE”(以下、「TWILIGHT ZONE」)についてまとめます。

概要

  • イベント名:VESPERBELL 4th ONE-MAN LIVE TWILIGHT ZONE
  • 日時:2026年2月14日(土) 開場16:00 開演17:00
  • 会場:SUPERNOVA KAWASAKI(川崎)、オンライン(Z-aN)

背景

「TWILIGHT ZONE」開催発表までの流れ

2024年11月、VESPERBELLの公式Xアカウントから「重大告知あり」としてヨミの歌枠の告知ポストが投稿されました

VESPERBELLから「重大告知」と銘打っての情報発信はこれまでのVESPERBELLの活動の中でも数えるほどしか行われていなかったため、告知の内容がファンの愛で話題となっていました。

そして、この歌枠で発表されたのが、「TWILIGHT ZONE」の開催でした。

『バーチャルガールズ”ロック”デュオ』として臨む初の現地ワンマン

2025年以降、VESPERBELLは明確に「ロック路線」に舵を切っています

特に2025年7月に出演した「Virtual Music Award 2025 SUMMER」以降は、自己紹介の際に『バーチャルガールズ”ロック”デュオ』と名乗り始め、そしてほぼ同じ時期にYouTubeチャンネルの概要欄の記載も『バーチャルガールズ”ロック”デュオ』に変更されており、「ロック路線」に対するVESPERBELLの強い意志が感じられました

そして今回の「TWILIGHT ZONE」は、こうして明確にロック路線を走り始めたVESPERBELLにとって初めての現地ワンマンライブであり、「ロックシンガー」としてVESPERBELLが実現するライブの内容に大きな注目が集まりました。

2度目の生バンドライブ

「TWILIGHT ZONE」は、前回の「3rd ONE-MAN LIVE BEYOND」に続き、VESPERBELLとしては2回目の生バンドライブであることがあらかじめ発表されていました。

VESPERBELLは「VSinger」という活動の形態上、現地ライブであってもどうしても観客との間には次元の壁が存在します。

この次元の壁によってヨミとカスカの表現にはある程度の制約が生じることは避けられないのですが、バンドメンバーがステージの上に存在し、2人のパフォーマンスに加わることによって、その壁を乗り越える橋渡し的な役割が果たされるのです。
実際、VESPERBELLのワンマンライブとしては初の生バンドライブとなった前回の「BEYOND」では、ヨミとカスカ、そして観客が一つとなって盛り上がることができました。

そのように、会場の一体感を生み出すのに非常に大きな貢献度を有する今回のバンドメンバーには、「BEYOND」から引き続いてギターの坂本夏樹さん、ドラムのホリエマムさんが加わりました。
その2名に加え、ベースの神田匠さん、キーボードの坂井伽寿馬さんが今回初めて加わりました。

VESPERBELLとして初の現地チケット完売

「TWILIGHT ZONE」で4回目となったVESPERBELLの現地ワンマンライブですが、今回はVESPERBELLの現地ワンマンライブとして初めて現地チケットが完売となりました。

ヨミとカスカは配信でも「チケット完売したい!」と明言していました。
そして、配信回数を増やしたり、頻繁にライブの宣伝のツイートをするなどの行動にも移しており、ヨミとカスカからはこれまで以上にチケット完売に向けての意気込みが感じられました

そして遂にその努力が結実し、「RAMPAGE」、「RUMBLING」、「BEYOND」と、これまでの現地ワンマンライブで届きそうで届かなかったチケット完売という大きな目標を果たすことができました。

これまでも、現地の盛り上がりの凄まじさにライブの関係者から驚かれることも多かったというVESPERBELLのライブですが、初めて迎える満員での現地ワンマンライブの盛り上がりや熱量には普段以上の大きな期待がかかりました

現地の様子

入場前

2nd, 3rdワンマンに続き、今回も現地物販が行われました。

今回のグッズで特徴的だったのは、Tシャツやステッカーに描かれた『旧衣装のイラスト』ではないでしょうか。
現在の衣装ももちろん素敵ですが、やはり旧衣装もファンにとってはかけがえのない存在です。
そのため、現在の衣装が定着したこのタイミングで旧衣装にも絡めたグッズを出してくれることが非常に有り難く、嬉しく感じました。

そして、ステッカーにはヨミ描き下ろしのデザインも含まれていました
ヨミのユーモアセンスと画力が溢れる、クスッと笑える可愛らしいデザインにファンからの注目が集まりました。

スリングバッグやボトルホルダーはVESPERBELLのグッズとしては初登場であり、ライブのお供にも活用できる実用性の高さが有り難いです。

そして3rdワンマンに続き、今回もバングルライトが発売されました。
「BEYOND」で販売されたバングルライトはマグネットで固定されるタイプであり、拳を振ると外れやすいという欠点があったのですが、今回は設計が強化されて外れにくいデザインに改善されました

当日は開場時刻3時間前の13時から会場前物販が予定されており、事前の列整理は12:30から行われていました。
私は12:40頃に会場に到着しましたが、その時点で既に長蛇の列が形成されていました。
その後、物販が開始されてからおよそ40分後に私はレジの前に到達しましたが、まさに注文をしようというタイミングでライブTシャツのLサイズが完売してしまいました。
そのため、欲しいグッズをひとつ残らずに購入したい方は列整理が開始される時点で会場に到着しているのがベターだったようです

そして物販会場のレジのあたりには、ヨミとカスカへのプレゼントボックスが設置されていました。
かねてより、ヨミとカスカが配信などでお手紙が欲しいという思いを語っていたこともあり、ボックスにはたくさんのお手紙やプレゼントが入れられていました

そして、レジの向かいにはファンによるフラワースタンドが飾られていました

まずは、BELLSの有志で作成されたフラワースタンドです。

現地ライブではおなじみの企画となっていますが、今回も50名以上が参加する大規模な企画となり、素敵なフラワースタンドが完成しました。

そして、”海色”や”ANIMA”などのVESPERBELLのカバーイラストを作成してきたイラストレーターの入河さんが個人でフラワースタンドを出されていました。

実は、入河さんはこれまでのVESPERBELLの現地ワンマンライブ全てでフラワースタンドを出しており、VESPERBELLへの強い愛が感じられます。

https://twitter.com/Irukaenter?s=20

そして僭越ながら、今回は私からもフラワースタンドを出させていただきました。
ヨミとカスカの可愛いイラストは止さんにご作成いただきました。
フラワースタンドを出すのは初めてでしたが、ヨミとカスカにも喜んでもらうことができ、非常に良い経験ができたと思っています。

https://twitter.com/tttome_01?s=20

入場後

「TWILIGHT ZONE」では、チケットの種類に応じて以下の順番での入場案内となりました。

①先行プレミアムチケット(メンバーシップ先行販売で購入したプレミアムチケット)
②一般プレミアムチケット(一般販売で購入したプレミアムチケット)
③先行スタンダードチケット(メンバーシップ先行販売で購入したスタンダードチケット)
④一般スタンダードチケット(一般販売で購入したスタンダードチケット)

やがて自分の番号が呼ばれて入場すると、前方のステージのスクリーンには「TWILIGHT ZONE」のロゴが大きく映し出されており、ステージの両脇にはバンドメンバーの楽器が設置されていました。

ライブ前特有の独特の緊張感が会場を包み込む中で、開演の10分ほど前に、開演に当たっての注意事項に関するアナウンスの放送が流れました。
・・・と思いきや、実はこの声はヨミの声であり、続けてカスカの声も聞こえてきたことで会場は喜びの声で溢れました

1stワンマンライブの「RAMPAGE」では、カスカが影ナレを務めていました(ヨミは直前の準備があり対応できず)。
2nd, 3rdワンマンではいずれも2人による影ナレは無かったため、今回がヨミにとっては初めて、そしてもちろん初の2人で一緒に行った影ナレとなりました。
(なお、今回の影ナレは配信チケットやアーカイブでは放送されておらず、現地に参加した方だけが聴くことができました)

この影ナレで会場に勢い付いた状態で、いよいよライブ開演を迎えました。

セットリスト

今回のライブのセットリストは以下の通りです。

1曲目:RISE

会場にうっすら流れていた機械音のような音が次第に大きくなり、ライブの開演の気配を感じた観客からは歓声が上がりました。

直後、スクリーンに”VIRTUAL GIRLS DUO”という文字が表示された後、それを上書きするように”ROCK”の文字が足され、”VIRTUAL GIRLS ROCK DUO”の文字がスクリーンに映されました
VESPERBELLの方向性、そして今回のライブのコンセプトを明確に表す演出がされた後で、VESPERBELLのロゴ、ライブタイトルの”TWILIGHT ZONE”のロゴが順に表示され、続けてカスカとヨミが大きく映し出されて客席から大きな声が上がりました。

1st, 2nd, 3rdとこれまでのワンマンライブの様子が順に映り、VESPERBELLの歩みが印象付けられた後、最後に今回のライブのキービジュアルとロゴが映されました。

オープニング映像が終わり、観客からの歓声が上がった後で、いよいよヨミとカスカがステージに登場し、ライブの開演を告げる“RISE”を歌い始めました

遂に登場した本日の主役

登場時に2人はアイマスクを着用していましたが、直後に光りと共にアイマスクが消滅し、2人の素顔が露わになりました。
ヨミとカスカのモデルはスタジオによって表現に若干の差異がありますが、今回は3rdワンマンライブ「BEYOND」と同様のようでした。

「お待たせ~!」と観客に声を掛けるカスカと、「過去一で盛り上がっていこうぜ~!」と言うヨミの声に会場からは大歓声が上がりました。

「ロック路線」を明確に志すようになった頃よりも何年も前に、VESPERBELLが最初のオリジナル曲としてリリースした“RISE”が今回も1曲目に歌唱された点には、これまでのVESPERBELLの歩みを継承しながら新たな路線を切り拓いていくというVESPERBELLの意志を感じるようでした

これまでのワンマンライブはもちろん、フェスなどの全てのイベントを含めてVESPERBELLが最も歌ってきた曲なだけあり、観客の手拍子や声出し、そして拳の上げ方なども綺麗に揃っており、最高の雰囲気でライブのスタートを切ることができました。

手拍子、声出しのタイミングが見事に揃い、1曲目にして最高の雰囲気となった会場

2サビ後の間奏では、ベースとギターの音色が会場に響き渡り、生バンドライブの魅力を味わうことができました。

落ちサビでのヨミの透明感がありながらも儚さの感じさせる歌声から、ラスサビでの2人のユニゾンでの素晴らしい盛り上がりまで含め、隙の無い安定感のある歌声を披露し、この段階ですでにライブの大成功を確信させました

2曲目:RAMPAGE

”RISE”の歌唱を終えて大歓声を受けた2人は、間髪入れずに“RAMPAGE”を歌い始め、客席全体から拳と叫び声が上がりました

力強い表情をしたカスカから発せられるAメロでの歌声にも熱が籠もり、その熱が伝播するように会場全体の温度が上昇したように感じました。

サビ前では、ヨミの「お前ら準備は~?」という煽りに対して、客席からは大声量の「OK~!!」という声が上がりました。
続くサビでの「Wow wow RAMPAGE!!」での観客の声量がとてつもなく、会場全体が揺れるかのような声が轟き、会場の熱量は一気に最高潮に達しました

「お前ら準備は~?」と観客を巧みに煽るヨミ

この声量にはヨミもカスカもご満悦の様子で、特にヨミは観客の歓声を聞きなががクルッと一回転して喜びや楽しい感情を表現する様子が印象的でした。

最高に盛り上がる現場で一回転して喜びを表現するヨミ

ライブが終盤に突入したと錯覚してしまうほどの圧倒的な声量と熱量が会場を包み込み、VESPERBELLのオリジナル曲の中でも屈指の盛り上げ曲である“RAMPAGE”という曲の人気の高さや力強さがしっかりと証明されました

3曲目:鳴動

“RAMPAGE”で極限まで引き上げられた熱量を引き継ぐように、“鳴動”の豪快なバンドサウンドとヨミとカスカの歌声が響き渡りました。

“鳴動”はVESPERBELLのオリジナル曲の中でも、特に拳ひとつで盛り上がることができる曲と言えます。
それほどに生バンドとの相性が良く、そしてそれが故に“RAMPAGE”で熱くなった会場の熱気を一切失うことなく、曲全体で異常なまでの熱量が維持されました

とにかく客席からの「おい!おい!」という声が非常に大きく、VESPERBELLの現地ライブの良さが120%余すことなく出し尽くされた素晴らしい光景が実現しました。

その中でもステージの中央ではヨミとカスカが圧巻の存在感を放ち、サビでのハモり、ユニゾンが観客の熱量を真っ向から迎え撃ちました

このような、ヨミとカスカと観客による情熱のぶつけ合いこそがまさにVESPERBELLの現地ライブの醍醐味であり、ライブ序盤の3曲で早くもこの状態を実現したセットリストと2人の熱い歌声からは、ロック路線を走るVESPERBELLとしての自身や覚悟を感じました

2サビ後の間奏では、バンドメンバーの紹介がありました。
2人からの紹介に、4人のバンドメンバーは華麗な演奏で応え、客席からは大歓声が沸き起こりました。

ドラムのホリエマムさん
ベースの神田 匠さん
キーボードの藤井 洋さん
ギターの坂本夏樹さん

MC①

衝撃的な熱量の高さで序盤の3曲を駆け抜けたVESPERBELLは、ここでこの日最初のMCに入りました。

「VESPERBELLのヨミとカスカです!」といういつもの挨拶をした2人は、満面の笑みで観客に手を振りながら「久しぶり~!」と声を上げました。

「みんな可愛くなったね~」とヨミが観客に声を掛けたりと、直前までの熱量に満ちた雰囲気から打って変わってアットホームな雰囲気が会場を包みました

前回の3rdワンマンライブBEYONDに引き続き、今回も生バンドライブであることにも言及がありつつ、「ここでみんなに気合いを入れていこうかなと思います」と言うカスカが、「今日は盛り上がっていけますか~!」と叫ぶと、それに呼応して客席からは非常に大きく野太い声が上がりました。

そしてヨミも便乗して、「まだまだでっかい声出せますか!」と問いかけると、観客から会場を震わせるような大声が響きました。
これには2人も満足げな様子で、非常に良い雰囲気の中で2人は4曲目の”VISIONS”の歌唱に移りました。

ヨミとカスカの呼びかけに大声で応える観客

4曲目:VISIONS

“VISIONS”は、このライブの5日前にデジタルリリースされたばかりのVESPERBELLの最新オリジナル曲です。

カスカによる静かめなAメロの後、ヨミのパートで一気に力強さが際立つギャップもさることながら、その後に続くカスカの歌声もヨミに比肩するほどのパワーに溢れていました。
曲が進むにつれてどんどん盛り上がりを増していき、1サビに入る頃には完全にロックの熱い世界観が会場を包み込みました

その後の2番では、「現地ライブ」、そして「生バンドライブ」の特徴が存分に発揮されました。

リリースされている“VISIONS”の音源では、特に2番で多くのエフェクトが入っています。
これもひとつの完成された曲として非常に良いのですが、ライブでは2人の生歌を楽しむことができるのが嬉しいポイントです。
分かりやすいところでは、2サビ直前の「Wake up」という部分の歌詞が明瞭に聞き取れたのは、間違いなくライブならではの経験でした。

さらに、キーボードやギターをはじめ、バンドメンバーによるアレンジが所々入ったことで、「TWILIGHT ZONE」でしか聴くことができない“VISIONS”が完成しました

2番Bメロで絶妙なギターアレンジを魅せるギター担当の坂本さん(右)

そして、“VISIONS”の大きな特徴のひとつが、カスカのデスボです。
冒頭の穏やかな入りからは想像も付かないほどに激しいデスボがカスカから放たれ、観客の心を強烈に震わせました。
目の前で身体を前傾させながらデスボを出すカスカの全力な姿勢から感じられる情熱は、まさに現地だからこそ心に響くものであり、この瞬間に客席からは大きな歓声が上がりました。

そして、その直後の落ちサビではヨミの透明感のある美しい歌声が観客の心に染み入り、会場の雰囲気を一変させました

本来は歌声の力強さが特徴的なヨミ、真っ直ぐな高音が特徴的なカスカですが、“VISIONS”では2人の本来の魅力とは異なる特徴が際立つ箇所が多く、曲の構成も相まって非常に新鮮な気分で楽しむことができました

しかし、ラスサビではVESPERBELLらしくヨミとカスカによるユニゾンがに発揮されて客席からも非常に大きな声が上がり、最高の盛り上がりを見せました。

5曲目:羽化

続いて披露されたのは、ドラマ「私の死体を探してください。」の主題歌である“羽化”でした。

“羽化”といえば、ミステリアスな雰囲気漂う曲調と世界観を有する、VESPERBELLの楽曲の中では特異的な存在感が特徴的です。

ヨミもカスカも、直前までとは打って変わってシリアスな歌声で曲の世界観を見事に表現しながら歌い上げていきました。

また、このときに2人の表情にもしっかりとシリアスさが反映され、耳だけでなく視覚からも楽曲の雰囲気に浸ることができました。

一方で、曲の至る所でキーボードによるアレンジが加えられており、本来のミステリアスさはそのままに、上品さも感じられる雰囲気が演出され、これまで聴いたことのない“羽化”を楽しむ事もできました。

サビではヨミとカスカがさり気なく手を挙げる仕草を見せ、それを見た観客からも続々と手が挙がりました。
頭上でゆっくりと前後に揺らす動作で統一され、一体感がある盛り上がりが実現された光景が非常に美しく映りました。
このような、ちょっとした動作で観客をリードするスマートな盛り上げ方からも、ヨミとカスカが積み上げてきた経験値の高さを感じ取ることができました

また、ヨミとカスカの背後では“羽化”のMVが映し出され、よりVESPERBELLの曲の世界観に浸ることができました。
逆に、序盤であえて2人の背後にMVを表示しなかったのは、「ロックシンガー」として純粋な歌声でスタートから会場を盛り上げたいというVESPERBELLの意思表示にも感じられました。

6曲目:WINGS

6曲目の“WINGS”は、2025年11月にリリースされた楽曲であり、こちらもリリースされてから日が浅いオリジナル曲です。

リリース以来、“WINGS”は外部イベントを含めても一度も歌われていなかったため、今回が満を持しての初披露となりました。

“WINGS”はその曲名の通り、それぞれがVESPERBELLの片翼を担う『ヨミとカスカが力を合わせて未来へ羽ばたくという強い意志』と、『その未来がいかなるものであっても2人で高く飛び上がる決意』が表現された曲です。

心の内で静かに燃え上がる炎が勢いを増していく様子を表現するかのような、2人の魂の籠もった歌声が観客の心を強く震わせました。

ヨミのミドルレンジの歌声は、力強さがありながらもまるでファンに語りかけるようなメッセージ性も込められており、ヨミの表現力が存分に発揮されました。

また、Cメロでのカスカの高いロングトーンの完成度が異常に高く、まさにどこまでも高く羽ばたくVESPERBELLを形容していました。

ラスサビでは2人の歌声が見事に重なり、互いに片翼をなすヨミとカスカが一対の翼となったかのような感動的な瞬間が訪れました

MC②

立て続けに3曲を歌いきったVESPERBELLは、このライブ2度目のMCを行いました。

直前までのシリアスな雰囲気から、いつもの2人の和やかな雰囲気に切り替わり、会場の空気が明るくなるのを感じました。

ここでは、直前に歌った”WINGS”や”VISIONS”をはじめとした新曲が次々とリリースされたことに言及がありました。

こうして曲をリリースできることについて2人からファンへの感謝の言葉があった後で、「私たちの努力のお陰でもありますから。はいみんな、感謝して~!」というヨミの発言があり、和やかな笑いと温かい拍手が2人に送られました。

ヨミ「はいみんな、感謝して~!」

ライブという舞台でファンに感謝を求めるアーティストはかなり珍しいですが、実際のところ、VESPERBELLはこれまでコンスタントにカバー動画を投稿し続け、そのうえで直近ではオリジナル曲も次々とリリースしてきました。
特に「ロック路線」に本格的に切り替えてからは、従来と毛色の違うカバーにも積極的に挑戦しており、そのうえで水面下で進んでいるであろう今後の仕事なども考えると、2人が頑張っていることに疑いの余地はありません

そして最後に、この後はカバー曲を歌う事が宣言され、カバー曲パートに突入しました。

ヨミ「カバーソング歌っちゃいたいと思いま~す!」
カスカ「いえ~い!」

7曲目:狂乱 Hey Kids!!

MCの最後の曲振りの瞬間に上がった大歓声が、この曲の人気の高さを証明していました。

“狂乱 Hey Kids!!”は、2025年3月にカバー動画が投稿されてからVESPERBELL史上最速のペースで再生回数を積み上げ、5ヶ月もかからずにチャンネル最速のミリオン再生にまで到達した楽曲です。

2025年にVESPERBELLが出演したクラブイベントだけでも3回披露されており、いずれのイベントでも爆発的に会場を盛り上げた実績があります。

イントロから野太い声が客席から響き、Aメロに入ることには既に最高の雰囲気が完成されていました

Aメロに入る前から最高の盛り上がりに包まれました

そしてサビでは「Wow Wow Wow!」と客席から会場の空気がビリビリ震えるような大きな声が響き、最高の雰囲気にヨミとカスカは何度も「最高!」と喜びの声を上げました。

歌の途中で2人が何度もここまで声を上げる光景はこれまでのライブでもなかなか見ることは無かったため、2人の反応から、今回の現地は過去類いを見ないほどに盛り上がっていた事が改めて分かります

ヨミとカスカの歌声や煽りで観客の熱量が上がり、熱量を増した客席からの大きな声や盛大なクラップやジャンプがヨミとカスカのテンションも引き上げ、この盛り上がりに2人は「ありがとう!」と嬉しさを素直に表現しました。
2人のこの言葉が観客の気持ちをさらに引き上げるという、VESPERBELLと観客との永久機関が誕生し、際限なく熱量が上昇していきました

まさに2人の歌声が現地会場を「狂乱」の渦に変え、最高の盛り上がりが実現されました。

8曲目:The Autumn Song

“狂乱 Hey Kids!!”の熱気が冷めやらぬなか、2人が歌ったのは“The Autumn Song”でした。

元々はカスカのソロカバーが投稿されている楽曲ではありますが、今回のライブではヨミとカスカによるデュエットカバーとして歌われました

実は「TWILIGHT ZONE」開催11日前のヨミのソロ歌枠で、ヨミが“The Autumn Song”を歌っていました。
これまで、3rdワンマン「BEYOND」でも”Touch off”をライブ前にヨミとカスカがそれぞれのソロ配信で歌っていたりと、直前の歌枠のセットリストが伏線になる前例がありました。

そのため、この配信から“The Autumn Song”が「TWILIGHT ZONE」で歌われる事を察知したリスナーもいたかもしれません。

ヨミが”The Autumn Song”を歌った歌枠(32:39~)

ただしそれを加味してもやはり意外性は十分であり、“The Autumn Song”を今回の「TWILIGHT ZONE」での最も驚きの選曲に上げる方は多いのではないでしょうか
基本的に、VESPERBELLのライブでは「勢いがあって熱くノれる音楽」が歌われることが多く、今回は「ロックアーティスト」として臨むライブだったこともあり、特にそのような選曲が目立ちました。

その中で“The Autumn Song”は間違いなくロックではあるものの、力強い歌声や勢いのあるメロディーではなく、魂に訴えかけるようなエモーショナルさが特徴です。

夏の終わりのような寂しさや、どことなく懐かしさも感じさせるヨミとカスカの歌声が会場の雰囲気をセンチメンタルに染め上げました。

ヨミとカスカのハモりによって歌声の厚みが強化され、心の中に広く、そして深く沁み渡る歌声となりました

直前の”狂乱 Hey Kids!!”ではとにかく盛り上がっていた観客も、ここではヨミとカスカの歌声に一様に沁み入っていた様子が実に印象的でした。

さらに、サビではカスカによる「手ぇ上げろ!」という声もあり、曲に合わせて頭上で手を振る動作がすぐさま統一され、非常に一体感のある美しい光景が生み出されました。

勢いだけでなく、あらゆるロックで観客を魅了するヨミとカスカの表現の幅の広さを実感することができました。

9曲目:ロックンロールは鳴り止まないっ

一瞬の静寂の後にキーボードの音色が美しく響き渡り、客席から驚きの歓声が上がりました。

9曲目の“ロックンロールは鳴り止まないっ”は、またもカスカのソロカバーからの選曲でした。

前回の3rdワンマン「BEYOND」ではヨミのソロカバーからの選曲が多かった反面、今回の「TWILIGHT ZONE」ではカスカのソロカバーからの選曲が続いたのは、やはりロック路線に切り替わってからは特にカスカのカバー動画の方向性の変化が顕著だった事が影響していそうです

カバー動画の方向性が切り替わった直後は、カスカがカバー動画を投稿する度にその選曲に驚きの声が上がっていましたが、今や完全にこの路線が板に付き、いつの間にかカスカの新たなアイデンティティとして確立されていました
これはもちろんヨミにも言えることであり、ライブでこの選曲をしたこと自体が間違いなくVESPERBELLの進化の証明です。

“ロックンロールは鳴り止まないっ”は、非常にメッセージ性が強いポエトリーな曲で、アーティストからの心の「叫び」が強く伝わってくる楽曲です。
デビューから数えて5年以上に及ぶVESPERBELLの活動では、ヨミとカスカは我々ファンが見てきた景色以外にも、様々な思いや葛藤を抱えたこともきっとあったことでしょう。
それらを経て実現した『満員のワンマンライブ』という場で私たちに届けられた彼女らの「叫び」には、ライブを構成する1曲以上の意味が込められているように感じました

ヨミの若干掠れた「叫び」は、ヨミの内面の熱い感情の高ぶりを示しており、この「叫び」に込められたヨミの熱い感情が我々観客の心に届き、私たちも胸が熱くなりました

カスカのハイトーンの歌声にも力がこもり、強い意志を感じさせるカスカの「叫び」が真っ直ぐに私たちに向けられるのを感じました

ヨミとカスカからの「叫び」を受けて、これからもVESPERBELLが歌声を鳴り止まらせること無く可能な限り永く活動を継続し、1人でも多くの人にその歌声を届けられることを願わずにはいられません
そのような非常にエモーショナルな感情が会場を包み込みました。

10曲目:会心の一撃

続く“会心の一撃”で、しっとりと湿度が高まった会場の空気に再び火がつきました。

開口一番、ヨミが「しんみりしてるお前らに、会心の一撃~!!」と叫ぶことで、会場を爆発的に盛り上げることに成功しました。
このように、ヨミは雰囲気が一気に変えるべきタイミングで声を上げてくれることが多く、観客にとっては感情のスイッチを切り替えやすくなるため非常に有り難いです。

次いで、「はい!はい!はい!はい!」というカスカの盛り上げが効果的に観客を導き、演奏が始まってから数秒のうちに会場では一体感のある熱い空気感が完成されていました。

ヨミとカスカの素晴らしい歌声からは、歌うことを心から楽しんでいる様子が伝わってきました。
観客とはアーティストの感情を敏感に感じ取るもので、2人の気分が上がるのに呼応して盛り上がりが会場全体にも拡がり、サビ前のヨミの「いくぞ!」でより勢いが付いたのを肌で感じました。

2番のAメロでは「一生お前についていくって言わせてやる」を「一生う゛ぇすぱについていくって言わせてやる!」とカスカが見事にアレンジし、観客からの大歓声が沸き起こりました。
実はこのアレンジは2025年8月にVESPERBELLが出演した「KMNPARTY」にて初めて披露されたものであり、当時も現地にて大歓声が上がり素晴らしい盛り上がりとなりました。

「一生う゛ぇすぱについていくって言わせてやる~!」と歌い、観客からの大歓声を浴びるカスカ

サビでの「時に叙情的な未来VS!」で客席からも大きな声が上がり、落ちサビではヨミとカスカのリードによって統一された大きなクラップが沸き起こり、背後に映るMVの青空のように爽やかで気持ちよく、それでいて熱くファンをノせてみせました

また、サビの最後の「未来!」ではヨミ、カスカ、そして観客の全員で一緒に高く跳ねるという派手なパフォーマンスも行い、ライブの後半戦に向けて一気に勢いを加速させました

「未来!」のタイミングで躍動感のあるジャンプをするヨミと、高く手を上げて声を出すカスカ

MC③

カバーを4曲続けて歌った後のMCでは、カバー曲の選曲についてのお話がありました。
今回は、よりロックなナンバーを選んだという2人が、一曲ずつ簡単に振り返っていきました。

まず最初に歌った”狂乱 Hey Kids!!”は、VESPERBELLがロック路線を宣言してから初めてミリオンを突破した曲ということで、特別な思い入れがあるようでした。

前述の通り、”狂乱 Hey Kids!!”はVESPERBELLチャンネル史上最速でミリオンを達成するほどの勢いを生み出した曲であるため、この勢いがロック路線を歩み出したVESPERBELLの励みになったと思われます。

続く”The Autumn Song”は、カバー動画を投稿していたカスカから、ヨミとバンドメンバーと一緒にライブで披露できたことへの喜びが語られました。
この日のためにヨミは英詞を頑張って覚えたとのことで、ヨミの弛みない努力が感じられました。

“The Autumn Song”をこのライブで歌えたことの喜びを語るカスカ

そして3曲目の”ロックンロールは鳴り止まないっ”については、カバー動画を投稿したカスカからは「ここまで歌詞だけのカバーは初めてで難しかった」という、カバー時の感想が明かされました。
確かに、これまでのカスカと言えば「アニソン」や「可愛い曲」がメインであり、「歌詞で語る」タイプの曲とは縁遠いスタイルで活動していました。
そのため、“ロックンロールは鳴り止まないっ”のカバーはなかなか大きな挑戦だったはずです。
事務所としての活動方針に合わせて要求される事も変わっていく中で、その挑戦をしっかりとやりきったカスカには尊敬の念を抱かずにはいられません。
そして、カスカのこの曲のカバー動画が大好きだと言うヨミは、「現地でできて楽しかった」と幸せそうに口にしました。

怒濤のカバー曲のラストを飾った”会心の一撃”は、2025年2月にVESPERBELLのチャンネル登録者30万人を記念して実施された、「VESPERBELLに歌ってほしいカバー楽曲アンケート」で1位を獲得し、カバー動画化が実現した曲なだけに、「やらないとでしょ!」ということで今回のセットリストに加えられたようです。

狂乱 Hey Kids!!と同様、こちらもロック路線を歩み始めてからミリオンを突破した楽曲であり、日頃からVESPERBELLの楽曲をたくさん聴いているファンに対してヨミとカスカから改めて感謝の言葉がありました。

たくさんの拍手を受けながら、2人は次の曲に移りました。

11曲目:Imperfect

ここに来て、シリアスなVESPERBELLが再び登場しました。

カバー曲パートが終了し、オリジナル曲パートに戻っての一曲目は“Imperfect”でした。

“Imperfect”という曲は、「1人では不完全であるヨミとカスカの共鳴」を表していると思われます。
共に聴き手を惹き付ける魅力を持ちながら、異なる特徴を有する2人の歌声がAメロからBメロにかけて交互に響いた後、サビで一つに重なる構成が、まさにこの曲の持つ意味を体現していました。

特に圧巻だったのは、ヨミとカスカのメインとハモりが切り替わるサビのクオリティです。
どちらがメイン、ハモりであっても等しく「完全なるVESPERBELLらしさ」であり、VESPERBELLの魅力がどこまでも詰め込まれた非常に贅沢な一曲となりました。

客席もシリアスになりすぎず、ほどよいクラップや拳を上げる動作が曲の雰囲気に溶け込み、VESPERBELLと観客全員によって“Imperfect”という曲の世界観に染まった空間が生み出されました

12曲目:inspire

続く“inspire”では、会場の熱気が再度復活しました。

「巡り巡る螺旋の運命」を描いたこの曲はヨミが作詞を担当しており、「運命」という抗い難い奔流を象徴するかのような流動的かつ激しいリズムが特徴的です。
そして、生バンドライブである今回の「TWILIGHT ZONE」では、Aメロでのギターとキーボードによるアレンジがこの特徴にアクセントを加えて魅力を引き立てました

この演奏に乗せられてか、ヨミとカスカの勢いも増し、サビ直前には観客に対して「いくぞ!」と力強い声を掛け、これによって我々観客のノり方にも勢いが付きました。

そして2サビ後には恒例のヘドバンの時間が訪れました。

ただし、今回は従来と明確に異なる点がありました。
いつも通りのタイミング、いつも通りの流れでヘドバンが始まったのですが、通常であればヘドバンが終了するタイミングでヨミから「One more time!!」と声があり、ヘドバンが継続されたのです。
想定外の流れに、会場では一瞬虚を突かれたような雰囲気が生まれましたが、観客はすぐさま状況を理解し、再び大きな叫び声とヘドバンが会場中に伝播しました。

自らも激しく頭を振り、観客にヘドバンを促すヨミとカスカ

通常より2倍の時間に及ぶヘドバンをやりきった観客に対して、ヨミから「よくできました~」のお褒めの言葉があり、大きな歓声が上がりました。

2人はその後のラスサビまでしっかりと観客を盛り上げ尽くし、会場に熱気を生み出しました。

13曲目:VERSUS

ヘドバンで熱くなった会場を、“VERSUS”の壮大な世界観が包み込みました。

“VERSUS”は、”RISE”に続く2曲目のVESPERBELLのオリジナル曲であり、VESPERBELLの歴史の中でも非常に重要な曲です。
その一方で、その壮大な曲調がゆえに、クラブイベントや外部フェスで歌われる機会は多くなく、ワンマンライブが“VERSUS”を聴くことができる貴重な機会になりつつあります。

Bメロでのカスカのハイトーンでクリアな歌声が美しく会場に響き、それを活かすヨミの気の利いたハモりも非常に効果的でした。

そして、サビでは2人の歌声がハモるロングトーンの存在感が際立ち、2人の歌声に圧倒される感覚を覚えました。

そしてここから、VESPERBELLからのサプライズ演出が始まりました

このサビで、ヨミとカスカに微妙なノイズが走る演出がありました。

1サビでわずかに発生したノイズ

さらに、2サビでノイズがより激しくなります。
このあたりから、会場ではノイズの瞬間に見え隠れするものに気付いた一部の観客からの喜びにも悲鳴にも似た声が上がり始めました。

続く落ちサビでは、順番に歌うヨミとカスカにより大きなノイズが走り、隠されていたものが徐々に鮮明に見えてきました

そしてラスサビ。これまで発生していたノイズが一瞬にしてヨミとカスカの姿を覆い隠した直後、ノイズが消失した時にはヨミとカスカの姿が旧衣装に切り替わっていました

旧衣装に切り替わったヨミとカスカ

このあまりにも特大過ぎるファンサービスに、会場は観客からの叫び声に包まれました。

思えば、今回のライブグッズは旧衣装と新衣装がセットになってデザインされていました。
これが今回の演出の伏線だったとは、誰が予想できたことでしょう。

VESPERBELLの活動期間としては、現在使用している新衣装よりも、現状はまだ旧衣装で活動してきた期間の方が長いですが、旧衣装で現地ワンマンライブを行ったのは1stワンマンの「RAMPAGE」のみです。

そのため、旧衣装で2人が歌っている姿を見た事が無いファンにとっては、初めて旧衣装で歌う2人の姿を見ることができた嬉しいサプライズとなりました。

そして、旧衣装時代から2人を見てきたファンにとっても、もう見ることはないと思われていた旧衣装の2人を再び見ることができたことは、筆舌に尽くしがたいほどの喜びでした。
特に、VESPERBELLの活動としては初期にリリースされ、壮大な世界観を有する曲である“VERSUS”でその瞬間を迎えることができた点がこの感動をより一層引き立てました。

圧倒的な驚きと感動、そして圧巻の歌声に会場が包まれた状態で“VERSUS”の歌唱が終わったのに合わせて2人の姿が現在の衣装に戻り、まるでひとときの夢を見ていたような暖かい余韻が会場に残りました。

MC④

先ほどのサプライズの余韻が色濃く、驚きと感動が交ざった雰囲気の中でMCパートとなりました。

ここまでの流れを振り返って、「さすがに楽しすぎますね。楽しい~」と幸せいっぱいの笑顔で話すカスカに同意しつつ、ヨミが直前の”VERSUS”の演出に言及しました。

すでに旧衣装を『懐かしい』と感じてしまうことに時の流れの速さを感じつつ、ヨミは「当時からVESPERBELLを応援しているファン、そして最近応援し始めたファンなど、たくさんの人に支えてもらっている」と話し、2人は改めてファンへの感謝の言葉を口にしてくれました。

「楽しい~」と幸せそうに言うカスカ

その後、2人からこのライブも残り2曲であることが明かされて客席から驚きの声が上がりました。
改めてこのライブに来たファンへの感謝を告げてから、ヨミとカスカはライブを締めくくる2曲に入っていきました。

14曲目:Bell Ringer

マイクから拡声器に持ち替えた2人は、”Bell Ringer”を歌唱しました。

“Bell Ringer”は、VESPERBELLのオリジナル曲の中で最もライブで盛り上がる曲の一つです。
今回のライブも同様で、この“Bell Ringer”がこのライブの最も盛り上がった曲のひとつとなりました

この曲では、サビでのカスカの「もっと高く」の前に、観客から「I’m Bell Ringer!」の声出しをすることが定番となっています。

まず曲の序盤にこの瞬間が訪れるのですが、ここで過去のVESPERBELLの現地ライブの中でも間違いなく最大音量の「I’m Bell Ringer!」が会場に轟き、一気に最高クラスまでボルテージが跳ね上がりました。

この盛り上がりに、ヨミとカスカの歌声にも力が入ります。

酷使し続けた喉の限界を超え、声を出し切るように歌うヨミの様子がファンの心を熱くしました

そしてカスカは、感情の高ぶりに呼応するように、これまでないほどに歌声を真っ直ぐに響かせて会場の熱気をさらに勢い付けました

Cメロではギターのアレンジが非常に効果的で、情熱的でありながらもクールな雰囲気が生み出されました。

その中で迎えたラスサビでは観客も喉を枯らす勢いで叫び、地鳴りのような声が会場の空気を震わせました。
ヨミとカスカの全出力の歌声に加え、観客からの間違いなく過去最高の熱量が合わさり、このライブ最大級の熱気と盛り上がりとなりました。

15曲目:NO MORE!!

「2曲目もしっかり盛り上がっていこうぜ~!」というヨミの声に合わせるように、客席から拳と野太い声が上がりました。

“NO MORE!!”は、6曲目に歌われた”WINGS”と合わせてリリースされた、比較的新しいオリジナル曲です。
現地イベントとしては2026年1月の「GOLD DISK」にて披露されていましたが、もちろん現地ワンマンライブでは初の歌唱となりました。

「固定観念や偏見に負けず、自分たちらしく自由に振る舞う」といった、非常に力強くもあり、明るい思いが表現された曲なだけあり、会場は非常に明るく、そして熱い雰囲気に包まれ、まさに“NO MORE!!”はライブの最後を締めくくるのに最高の選曲といえました。

サビでの「NO MORE!!」と「自由を」のところでは、ヨミとカスカと一緒に客席からも非常に大きな声が上がり、その盛り上がりは前曲の“Bell Ringer”にも比肩して、このライブ最高の盛り上がりとなりました

そして、2番ではカスカが圧巻のデスボを披露しました
とてもライブの終盤とは思えないほどの声量と迫力のある見事なデスボに、観客からも大歓声が上がり増した。

カスカがデスボを現地ライブで歌う日が来ることを、誰が予想できたでしょうか。ここまで表現の幅を広げることをどれほどの人が予期できたでしょうか。
それほどまでに、カスカのデスボには鬼気迫る力強さに溢れていました。

その後のヨミの透明感のある歌声によって2人の歌声に強力なギャップが生まれ、それぞれの歌声が引き立てられました。
その後のラスサビでは、ライブのクライマックスとなる最高の盛り上がりが生み出されました。

とにかくすごいのは、現地ワンマンライブ初披露にもかかわらず、ここまで完成された盛り上がりが実現されたことです。
「VTuber」、「VSinger」という世間一般に存在する先入観を破り、「VESPERBELLらしさ」を求めた一曲の“NO MORE!!”でここまでの盛り上がりを実現できたという事実が、現在のVESPERBELLの歩みを肯定し、そして今後のVESPERBELLの躍進を保証するものであるはずです

VESPERBELLの象徴とも言える、ヨミとカスカによる美しいユニゾンが最後まで会場の空気を、そして観客の心を震わせ続け、最高の盛り上がりの中で2人は“NO MORE!!”を歌いきりました。

その後、「今日は来てくれてありがとう!」「楽しかったよ!ありがとう!」と満面の笑顔でファンに声を掛け、盛大な拍手に包まれながらヨミとカスカ、そしてバンドメンバーがステージから退場しました。

16曲目:TWILIGHT(アンコール)

ステージが暗転してから間もなく、客席からは「まだ早い!」「2分待とう!」という声が聞こえてきました。
実はこれまでのVESPERBELLのワンマンライブでは、観客がはやる気持ちを抑えられずにノータイムでアンコールをしていました。
これについて、ヨミとカスカからは「2~3分くらい待ってくれるとちょうど良いかも」とコメントを受けていたため、アンコールの発生を抑えようと出されたのが先ほどの声でした。

暗転した会場。アンコールのタイミングを観客が見計らっています

結局、ヨミとカスカが退場してからアンコールが始まるまでの時間は1分13秒で、2人のコメントより早期にアンコールが開始されました。
ところが、後日の振り返り配信では今回のアンコールまでの時間が2人にとって「ちょうど良かった」とのことで、アンコール開始までは1分少々待つのが望ましそうです

アンコールが開始されてから少しして、バンドメンバーがステージに戻ってきました。
メンバーは4人とも今回のライブグッズであるTシャツを着用しており、会場の一体感がより一層感じられました。

そしていよいよ、バンドメンバーに次いでヨミとカスカがステージに再登場し、大歓声が送られました。

アンコール1曲目の“TWILIGHT”の演奏が始まる中で、「みんな~!アンコールありがと~!!」「ありがとう!デカい声大好き!」とヨミとカスカが観客の歓声に応えました。

今回のライブタイトルの「TWILIGHT ZONE」から、“TWILIGHT”がセットリストに入る事を予想したファンは多かったはずです。

“TWILIGHT”という英単語が意味する「黄昏」から連想させる「一日の終わり」が、このライブが終盤に入ったことを印象付けました。
その一方で、明日へ向かっていくような2人の前向きで明るい歌声が会場に響き、暖かい雰囲気が会場を優しく包みました
暖色のライティングも相まって、会場にはライブが終わりに近付いている寂しさは存在せず、純粋に2人の歌声を楽しむ空気感が生まれていました。

途中の「二人で笑った」や「キミとなら行ける」など、所々で2人が向き合う仕草が2人のデュエット愛に溢れており、ファンにとっては非常に嬉しい瞬間となりました。

所々で向き合って歌うヨミとカスカ

ヨミの低音から高音までの幅広い歌声、カスカの真っ直ぐでブレない歌声それぞれの美しさが活かされるのに加え、Cメロでは、本来はカスカのソロパートのところでヨミがさり気なくハモってみせ、ライブならではの“TWILIGHT”を聴かせてくれました。

MC⑤

「アンコールありがとうー!」と最高の笑顔で手を振るヨミとカスカに、観客も笑顔と歓声で応えました。

このライブの開幕から非常に大きな声を出して盛り上がっている観客に対して、2人から改めてお礼の言葉があった後で、バンドメンバーの紹介がありました。

話題①バンドメンバー紹介

3rdワンマンの「BEYOND」に続き、「今回も生バンドで開催できたことで最高のライブにできている」と、バンドメンバーに対しても2人からお礼がありました。

話題②ライブグッズ紹介

そして、話題はライブグッズに移りました。
もはや現地ライブの恒例となりつつありますが、ヨミとカスカそれぞれがオススメグッズについて語りました

カスカは、イチオシとしてTシャツを挙げました
このTシャツのイラストは、2025年のカスカ誕生日グッズのイラストも担当していたAYaMeさんがデザインしたものです。

新・旧衣装のヨミとカスカがそれぞれ描かれており、とにかくイラストが可愛いことがポイントのようです。
さらに、筋骨隆々なファン、高身長のファンへの配慮からXXLまでのサイズ展開がされていることも重要なポイントです。

続いて、ヨミのオススメはタオルでした。
タオルに関しては、デザインがイチオシとのことでした。
今回のデザインは、「TWILIGHT ZONE」のライブのロゴや、ヨミとカスカの誕生日ライブのサムネイルイラストなど、数多くのVESPERBELLの作品に関わってきたBinnさんが作成しています。

何度も依頼しているにも関わらず、デザインが一切被らないことに脱帽している様子のヨミでしたが、今回のデザインは特に好きとのことでした。

そしてもう一つ、ランダムステッカーにはヨミ描き下ろしのイラストも含まれているため、是非当ててほしいとも話しました。

話題③3rdワンマン以降の日々の振り返り

そして、前回の3rdワンマンから8ヶ月が経過したということで、2人は3rdワンマンからの日々を振り返りました。
カスカは、オリジナル曲をたくさん出させてもらったことについて真っ先に語りました。ヨミとカスカの活動の本質である、「作る」ということをたくさんできたのが楽しかったようです。
その過程では、忙しかったことも、大変だったことも多かったようですが、完成した音楽を聴いたファンが感想を話している様子を見ていると、大変だったことを忘れてしまうくらい幸せな気持ちになるとのことでした。
「(ファンの)みんなが生きがいです」と、嬉しい言葉を掛けてくれました

ヨミは、カバーの選曲の毛色がどんどん変わっていったことを挙げました
特にカスカのソロカバー曲の選曲の系統が顕著に変わったことが印象深いようでした。
さらに、クラブイベントや外部フェスなどのイベントにたくさん呼んで貰えた事の喜びを語りました。
呼んでもらえてみんなに会えてと、申し訳ないくらいに有り難く感じていたようです。
そして今後の話として、イベントに呼んで貰うばかりではなく、自分たちでもイベントを主催できるようにしたいという夢を明かしました。

これにはカスカも「へぇ~!」と声を上げて興味を持っていそうな反応であったため、今後に期待できるかもしれません。

そういった目標を掲げつつ、「シャカリキに頑張っていく」と宣言し、2人は最高のライブを締めくくるラスト2曲の歌唱に移りました。

17曲目:MACH

ここで、”VISIONS”と並ぶVESPERBELLの最新楽曲の片割れである“MACH”が満を持して初披露されました。

“VISIONS”、や”NO MORE!!”、そして“MACH”は、事前の予習配信でセットリストに入ることが明言されていた事に加え、ノり方の一例についてヨミとカスカからレクチャーがあったこともあり、しっかりとその配信をチェックしていた観客は予習の成果を存分に発揮することができました。(特に決まりではなく「一例」であり、あくまでライブでのノり方は個人の自由です)

ライブの終盤にもかかわらず、客席からは「おい!おい!」と、この日最大級の声、そしてクラップが沸き起こり、全員の全力が会場の熱量を極限まで高めました。

“MACH”はVESPERBELLのオリジナル曲としては珍しく、英詞の箇所が非常に多い曲です。
この英詞の部分がヨミとカスカの耳と発音の良さを活かし、VESPERBELLのかっこよさがより増大しました。
そして現地ライブの舞台が、2人のかっこよさをさらに引き立てました。
全てを出し切る勢いで盛り上がる観客の熱気の中心で、2人は圧巻の存在感を放ちました。

2人の背後に映るMVは、VESPERBELLのオリジナル曲史上最も手の込んだクオリティと言っても過言ではなく、曲の世界観を表した映像が会場の盛り上げに一役買いました。

この素晴らしいライブを最高の形で締めくくるために、ヨミとカスカの歌声と煽りにも熱い想いが籠もりました。
特に2人の歌声は一層力強さが増し、時に荒々しく、一方で落ちサビでは繊細さが強調され、この巧みな表現の切り替えが観客の心をより熱くしました

ラスサビでの盛り上がり、熱量も実に素晴らしく、ヨミとカスカ、そして観客が「最高の盛り上がり」というゴールに向かって完全に一体となったのを実感しました。

これまでのVESPERBELLの全てのライブの中でも間違いなくトップクラスの盛り上がりを生み出した2人は、ついに正真正銘ラスト1曲の歌唱に移りました。

18曲目:或いは虚空に夢を視る

「TWILIGHT ZONE」の最後を飾ったのは、アルバム「革命」から、“或いは虚空に夢を視る”でした。

「ラストはこの曲、みんな声出せますか~!」と言うカスカと、その声に応えるように、会場を震わせるような観客の大声が轟きました。

“或いは虚空に夢を視る”という楽曲が持つ雰囲気を表すように、直前までの熱気とは異なる、爽やかさのある盛り上がりが会場沸き起こりました

また、「ロック路線」に本格的に移行する前のVESPERBELLのオリジナル曲で特に強調されていた、ヨミとカスカによるハモりやユニゾンの美しさが今回も見事に発揮され、目の前に迫るライブのエンディングを美しく彩りました。

そしてラストのロングトーンの後には、これまでの現地ライブでも何度か披露されていた高めのロングトーンが追加で披露され、このライブに対するヨミとカスカの充実感や達成感が伝わりました。

最後のロングトーンを終えて怒濤の18曲を歌いきったヨミとカスカは、バンドメンバーが楽器をかき鳴らす中、「みんな~!今日は来てくれて本当にありがとう!」「会えて嬉しかったよ!また絶対に来てね!」と観客に手を振りました。
この時の2人の最高の笑顔が、このライブの大成功を証明していました。

「せーの!」の声に合わせてヨミとカスカがジャンプするという、生バンドライブならではのパフォーマンスも披露した後、最後には「ありがとう!VESPERBELLでした!!」といういつもの挨拶で締め、観客からの感動と感謝の大歓声と拍手を受けながら、満員のワンマンライブを大成功で終えました。

「せーの!」でジャンプする2人

終演後に・・・

終演後、感動と興奮と熱気の余韻に包まれた会場に、突如ヨミとカスカの声が流れました

なんと、ライブの終演後に2人が観客に声を届けてくれたのです。

突然のことに驚きを隠せない様子の方、状況への理解が遅れて一瞬硬直した方、瞬時に状況を理解して笑顔になる方など様々なリアクションがあった中で、最終的にはこの嬉しいサプライズに対して全員が笑顔と大声で応えました。

そして最後には、「みんな静かにして~!」という2人の声で客席が静まり返り、その後、
「ありがとー!!」
という、舞台袖からのヨミとカスカの生声が届けられ、観客は感動と感謝に沸きました

この「ありがとー!!」という声だけは、会場の放送にのせられものではなく、ヨミとカスカから生に発せられた声でした。
通常の配信はもちろん、現地ライブですらも我々に届く声は会場のマイクを介した2人の声です。
そのため、ヨミとカスカから発せられた声がそのまま私たちの元に届けられるのは基本的には起こりえないことであり、それだけ貴重な瞬間でした。

実は前回の「BEYOND」でも終演後にヨミとカスカが生声を届けてくれたのですが、会場のざわめきの影響で、声が発せられていたステージの上手側以外の方には残念ながら十分に届きませんでした。
それを受けて、今回はまずは放送で観客全員に2人の声を届けてから全体を静かにさせ、全員が聞ける状況で生声を届けてくれました

2人の生声を聴くことができるのは間違いなく現地まで足を運んだ方の特権です。
次回のライブでも同じ事をしてくれる保証はないですが、ファンにとっては、このサプライズが次回の現地ワンマンの現地参戦を検討するひとつのモチベーションになるのではないでしょうか。

終わりに

「VESPERBELL 4th ONE-MAN LIVE TWILIGHT ZONE」のライブレポートでした。

今回はVESPERBELLにとって、初めて現地チケットが完売した記念すべきライブとなりました。

そして今回も、ヨミとカスカは最高の歌声を披露してくれました。

また、「バーチャルガールズロックデュオ」という明確な路線を掲げて臨む初めてのライブでもあり、今回のライブは路線変更後のVESPERBELLの歩みや成長を推し量れる試金石的な意味合いも持っていたように感じました。

そして、今回そのライブで2人は間違いなく過去最高の盛り上がりを実現し、VESPERBELLの存在価値を明確に示してみせました

ここからは私の主観が大いに入りますが、2022年、2023年頃のVESPERBELLは、現地イベントで必要以上に力が入ったパフォーマンスが多く見られていました。
当然ながら2人の歌声は他の出演アーティストの後塵を拝するものでは決してなく、むしろ私にとっては誰よりも素敵であると確信していたのですが、「2人ならもっとできるはず。このライブで2人の歌声が気になった方はYouTubeチャンネルでも2人の歌声を聴いてほしい」と思うことも少なからずあったのが正直なところです。

ところが、最近のVESPERBELLにそのような思いを抱くことは一切なくなりました
特に今回の「TWILIGHT ZONE」では、ヨミとカスカのパフォーマンスだけでなく、現地の観客の雰囲気や熱量も含め、会場の全てから『VESPERBELLらしさ』を感じ取ることができ、VESPERBELLが目指す世界観が広く浸透していることを実感しました

今となっては、「YouTubeで2人の歌声を聴いた方は是非現地ライブに来てほしい」と強く思います。

これはVESPERBELLが積み重ねてきた経験、歩んできた道のりの裏付けに他ならず、『風格』や『存在感』と言い換えることができるものです。
間違いなくVESPERBELLはこのような『らしさ』を確立できるほどの高みまで上っており、そのことを「TWILIGHT ZONE」で強く感じました。

今回、「満員のワンマンライブ」というひとつの目標を達成し、そのうえで自分たちのスタイルをしっかりと示してみせたVESPERBELLは、これからどのような道を歩んでいくのでしょうか。

ヨミとカスカの実力に圧倒されたと同時に、これからの2人への期待がますます膨らんだ最高の現地ライブでした。

ozataro

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