こんにちは、おざたろうです。
VESPERBELLが出演した、Re:AcTフェス 「POLAR OPPOSITE」のライブレポートをまとめました。
概要
- イベント名:Re:AcTフェス 「POLAR OPPOSITE」
- 日時:2025年5月4日(日) 15:45~
- 会場:harevutai、オンライン(ZAIKO)
Re:AcTフェス 「POLAR OPPOSITE」とは
今回VESPERBELLが出演したRe:AcTフェス 「POLAR OPPOSITE」(以下、”POLAR OPPOSITE”)は、Re:AcTというVTuber事務所が主催する音楽フェスイベントです。
直訳すると『正反対』を意味する「POLAR OPPOSITE」は昼公演と夜公演の二部制であり、昼公演、夜公演それぞれ「HAVOC」、「HEARTY」のタイトルが付けられました。
「HAVOC」とは『破壊、大荒れ、大混乱』を表す英単語であり、『クールな音楽』をコンセプトとした公演です。
VESPERBELLはこちらの「HAVOC」の公演に出演しました。
一方で『愛情のこもった、元気な』といった意味を持つ夜公演の「HEARTY」は『キュートな夜』をコンセプトとしています。
このように、その名の通り昼と夜で全く正反対のコンセプトを掲げた2つの公演で成り立つのが、「POLAR OPPOSITE」というライブです。
Re:AcTとは
Re:AcTとは、『音楽活動をメインにゲーム実況・企画配信などを行うバーチャルタレント事務所』です。(Re:AcT公式Xより抜粋)

Re:AcTには獅子神レオナや花鋏キョウなど、実力と実績を兼ね備えたタレントが所属しています。
ちなみに、VESPERBELLが出演した「VTuber Fes JAPAN 2022」や「Virtual Music Award 2022」などのフェスにはRe:AcT所属のアーティストも出演していました。
特に獅子神レオナは、2022年にリリースされたコンピアルバム「IMAGINATION vol.4」でVESPERBELLと共に参加アーティストに名を連ねていたこともあり、当時からVESPERBELLを知っていた方にとってはおなじみのアーティストといえます。
このように、これまで少なからずVESPERBELLと縁のあったRe:AcTという事務所ですが、Re:AcTが主催するライブにVESPERBELLが出演するのは今回が初めてでした。
チケット情報
先述の通り、「POLAR OPPOSITR」は二部公演制であり、『昼公演チケット』『夜公演チケット』『通しチケット』がそれぞれ販売されていました。
さらに、それぞれのチケットに対して『VIPチケット』が用意されており、それぞれ以下のVIP特典が用意されていました。
<VIP特典>
昼・夜各公演:KVピクチャーボード
通し:KVピクチャーボード+パンフレット(出演メンバーからのメッセージ入り)
グッズ情報
「POLAR OPPOSITE」では、イベント全体のグッズだけで無く、出演する各アーティストのグッズが販売されました。
ライブではお決まりのTシャツやタオルだけで無く、アーティスト毎にデザインされた缶バッチやアクスタ、ステッカーなど、幅広いグッズが展開されました。
VESPERBELLに関しては、ヨミとカスカそれぞれのグッズが販売されており、昼公演であるHAVOCのクールな雰囲気にぴったりな、非常にかっこよさ溢れるデザインが特徴的でした。
缶バッチなどは特にランダムグッズとして販売されることも多いですが、Re:AcTフェスではランダム要素はなく、欲しいアーティストのグッズを選んで購入できた点は非常に良心的でした。
harevutaiという会場
今回の会場は、池袋にあるライブハウスharevutaiでした。
このharevutaiは、VESPERBELLとBELLSにとって非常に思い出深いライブ会場です。
2023年6月3日、VESPERBELLが初めての現地ワンマンライブ「RAMPAGE」を実現した会場がharevutaiでした。
「RAMPAGE」以降、数々の実績を積み上げ、名実ともに当時より大きな存在となったVESPERBELLが再びこの会場に帰ってくる。このシチュエーションは、「RAMPAGE」の時からVESPERBELLを応援したいたBELLSにとっては特に特別な物です。
セットリスト
今回のライブのセットリストは以下の通りです。
- Rising Hope
- RAMPAGE
- (アンコール)RISE
1曲目:Rising Hope
暗転したステージの下から登場したVESPERBELLの2人が、ステージの明転と共に歌い始めたのは”Rising Hope”でした。
“Rising Hope”は、過去にも「JM梅田ミュージックフェス」や「バーチャル大阪駅3.0スペシャルライブ」といったライブで披露されており、今回の「Re:AcTフェス」で3回目の歌唱となりました。
これに伴い、カバー曲の中では”ピースサイン”と並んで最も多くライブで歌われた曲となりました。
今やたくさんのオリジナル曲を抱えているVESPERBELLがライブでカバー曲を歌うことが珍しくなりましたが、VESPERBELLの強みである”かっこよさ”を存分に発揮できるロック調のこの曲は納得の選曲です。
また、6月に予定している3rd ONE-MAN LIVE「BEYOND」ではオリジナル曲だけでなくカバー曲も歌うことを明言していることから、ワンマンライブに向けたパフォーマンスとしても最適なタイミングと選曲でした。
これまでのライブでも見せてきた、ヨミとカスカが拳を前に突き出しながら歌い始める演出は2人のシンガーとしての対称性と相性の良さの両方を象徴しており、そのうえで会場に響き渡る2人の力強い歌声が会場の雰囲気を完全に掌握しました。

持ち前の高い歌唱力と、観客への絶妙な煽りで観客を見事にノせるヨミの質の高いパフォーマンスと、明らかに力強さと表現力に磨きがかかったカスカのまっすぐに突き抜けるような唯一無二の歌声が非常に高いクオリティを生み出しました。

そのうえで、ラスサビでさらに一段階ギアが上がる2人のデュエットの迫力はまさに圧巻であり、最初から最後まで見所しかない素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
今回のVESPERBELLが焔魔るり、ファム・ファタルといったメッセージ性やテクニックに強みのあるアーティストの後での登場であったこと、またライブの後半に差し掛かるタイミングでの出演であったことから、Re:AcTフェスでVESPERBELLに託された役割は”ライブ後半に向けた起爆剤”だったと推測されます。
まさにVESPERBELLの十八番とも言える重要なこの役割を、ヨミとカスカは「任せろ」と言わんばかりに十二分にこなしてみせました。
”Rising Hope”の一曲だけをとっても、己の土俵で本来の実力を遺憾なく発揮し、会場を一気にぶち上げた2人からは圧倒的な余裕と貫禄を感じました。

MC①
”Rising Hope”で会場を見事に一つにしたVESPERBELLは、ここでMCを挟みました。
いっぱいに客が入っている会場を見て、「harevutai盛り上がっていけますか!?」とコールアンドレスポンスをするヨミの姿もすっかり板に付きました。

ここのMCでは、外部フェスということで簡単な自己紹介を行いました。
ヨミは、「黒くて青くて白い方」という独特な表現で笑いを誘いながら自己紹介を行いました。

一方でカスカは、満面の笑みをたたえながらの「カスカちゃんです!」の一言で持ち前の可愛さを前面に出して自己紹介をしました。

このように、自己紹介一つ取っても2人が対照的になるのが実に特徴的で面白いところですね。
また、今回のライブのタイトルである「POLER OPPOSITE」が日本語で「対極」を意味することに絡め、VESPERBELLが性格や歌声に対照的な個性を持ったヨミとカスカの2人によるデュエットであることについても言及しつつ、しっかりと自己紹介を済ませた2人は次の曲に移りました。
2曲目:RAMPAGE
「せっかくなのでオリ曲も聴いて欲しい」という曲振りの後に歌ったのは、”RAMPAGE”でした。
曲自体にかっこよさが溢れると同時に、サビでの『WOW WOW RAMPAGE!』をはじめとした、会場全体でもり上がれるポイントが随所に散りばめられている”RAMPAGE”は、今やVESPERBELLのド定番ライブ曲としての地位を確立しています。
なお、今回歌唱されたのは「RUMBLING」で披露されたremix ver.とは異なり、通常ver.の“RAMPAGE”でした。
曲の冒頭からいきなり、ヨミとカスカは安定したロングトーンを披露しました。
相性抜群の2人の歌声が完璧に重なったロングトーンの完成度はまさに圧倒的であり、思わず息を飲んでしまうほどに美しく会場に響き渡りました。

さらに畳みかけるように、2人は「煽り」でも観客の心をがっちりと掴みました。
特にBメロでは2人の拳を振る動きに合わせる形で会場から「おい!おい!」と声が上がり、盛り上がりが最高潮に達しました。
今回のライブは「RAMPAGE」や「RUMBLING」のようなワンマンライブとは異なり、外部事務所によるフェスであったことから、会場の中にはVESPERBELLを詳しく知らない方も一定数いたことが想定されます。
それにもかかわらず、会場全体を巻き込んだ盛り上げを見事に成功してみせた2人の質の高いパフォーマンスは、まさにVESPERBELLが積み上げてきた実績と自信を証明するものでした。

2曲連続で盛り上がる曲を歌い続けたにもかかわらず、2人は最後まで勢いが衰えず、むしろ徐々にボルテージを上げていくかのような力強いパフォーマンスを見せてくれました。
すでに1曲目の”Rising Hope”で出来上がっていたはずの会場の雰囲気をさらに熱くすることに成功した2人は、「この後も楽しんでいってね!」という言葉を残し、大歓声に包まれながらステージから退場しました。

3曲目:RISE
全アーティストがパフォーマンスを終えた後、開場ではアンコールの声が上がりました。
そして再度明転したステージにまず登場したのは、なんとVESPERBELLの2人でした。

「アンコールありがとう!」と、まずはアンコールに対して嬉しそうに感謝を伝えたあとで、2人から『お知らせ』がありました。
そのお知らせとは、『VESPERBELL 3rd ONE-MAN LIVE BEYOND』開催についてでした。
実は今回、VESPERBELLが「Re:AcTフェス」に今回出演したのは、このワンマンライブの宣伝が大きな目的でした。
既にVESPERBELからリリースされている通り、VESPERBELLは6月2日(月)に3rdワンマンライブの開催を予定しています。
前売りチケットが2025年5月29日(木)まで一般販売されているため、ぜひチェックください。
無事にワンマンライブの告知も終え、2人は最後の曲”RISE”の歌唱に移りました。
VESPERBELLを代表する曲であると同時に、これまで2人がライブで最も歌ってきた曲である”RISE”。
この曲の曲振り直後に会場で上がった歓声の大きさが、”RISE”という曲の人気の高さを証明していました。
最初のAメロに入る前のカスカの「最後までしっかり盛り上がってけ~!」や、ヨミによる「やれんのかやれんのか~?」という煽りは観客としてとても乗りやすく、非常に効果的でした。
また、同様にAメロ前のイントロでの手拍子はもはや”RISE”の定番であることもあり、会場全体でクラップを合わせることができました。

これまでの2曲で盛大に会場を盛り上げ、そのうえで観客を煽りながらも、歌声を聴かせるところはしっかりと聴かせるメリハリも見事で、ヨミとカスカの高い歌唱力を存分に楽しむことができました。

安定感抜群の2人のパフォーマンスには、BELLSはもちろん、VESPERBELLにあまり触れてこなかった方にも強烈に響くものがあったこと間違いありません。

終始安定したハイレベルなパフォーマンスを発揮して会場からの盛大な拍手に包まれながら、「ありがとうございました~!VESPERBELLでした!」というお決まりの挨拶をして、ヨミとカスカは出番を終えました。

終わりに
今回の「Re:AcTフェス」は、VESPERBELLにとっては久しぶりとなる外部のフェスへの出演でした。
気付けば外部フェスでもアンコールを任されるまでに大きな存在感を発揮するようになったVESPERBELLですが、今回も2人の実力を証明する非常に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
BELLS以外の方も多くいた会場を一瞬にしてぶち上げた2人は、パワーと完成度、そして歌唱力すべてが非常に高いレベルに達しており、間違いなくこのフェスの主役の一組でした。
先述の通り、今回のライブ出演は6月2日のワンマンライブの宣伝の意味合いが大きかったことは間違いないです。
そしてその目論見通り、6月のライブがますます楽しみになりましたし、今回のライブがきっかけでワンマンライブのチケットを購入した方も必ずいるはずです。
さらに、6月のワンマンライブ以外にもVESPERBELLは5月に別のライブへの出演も控えています。
直近のライブ含め、これからのVESPERBELLの活躍が楽しみでなりません。
※VESPERBELLの現地ワンマンライブのチケットは、下記リンクにて販売中です。

ozataro
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