こんにちは、おざたろうです。
VESPERBELLが出演した、「RK Music Fes.2026」(以下、「RKMFes」)のライブレポートです。
VESPERBELLとは?
VESPERBELLとは、ヨミとカスカの2人で構成されるバーチャルガールズロックデュオです。
2020年6月にデビューし、YouTube上でのオリジナル曲やカバー動画の投稿、配信、ライブ出演をメインの活動としています。
圧倒的な歌唱力を持つヨミの力強い歌声、まっすぐに響くカスカのハイトーンボイスの相性の良さが最大の魅力で、現地ライブではその歌声に加えて熱い煽りで会場を熱狂の渦に包み込むロックスタイルのパフォーマンスを得意としています。
概要
「RKMFes」とは、VESPERBELLが所属する事務所「RK Music」に所属するアーティストが出演した、事務所を挙げてのフェスイベントです。
- イベント名:RK Music Fes.2026
- 日時:2026年6月21日(日)
- 昼公演:開場12:30 開演13:30
- 夜公演:開場17:00 開演18:00
- 会場:立川ステージガーデン(立川)
背景
RK Music史上最大規模のイベント
過去、RK Musicは事務所を挙げたイベントを2度開催しています。
一度目が、2024年5月に開催された「VOICE SPARK」(通称「ボイスパ」)です。
ボイスパには、VESPERBELLをはじめ、当時RK Musicに所属していたアーティスト12名が出演しており、特にKMNZのNEROとTINA、そしてNEUN, CULUA, MEDAの5名はこのイベントがライブ初お披露目となりました。
二度目が、2025年5月に開催された「OVER ONE」です。
「OVER ONE」は主に新人アーティストに焦点が当てられたライブであり、NEUN, CULUA, MEDA以降にデビューしたアーティスト12名が出演しました。
そして、今回が三度目の事務所を挙げたイベントとなったRKMFesには、開催時点で活動を休止していたCilを除く総勢26名の所属アーティストが参加し、従来とは比較にならないほどに大規模なイベントとなりました。
出演アーティストによる盛り上げ企画
今回、RKMFesを盛り上げるために出演アーティストが有志であらゆる企画を行ってこのフェスを盛り上げました。
カウントダウンショート動画
RKMFes当日まで、アーティストが輪番で登場するカウントダウンショート動画がRK Music公式から投稿されていました。
特にVESPERBELLはいつも通りおふざけ要素がふんだんに盛り込まれており、非常に見応えがあります。
各アーティストの意気込みコメント
フェスの前日までの間、定期的にRK Music公式から出演アーティストの意気込みコメントが投稿されました。
それぞれのアーティストの個性が表われていて、人となりを知ることができました。
プロフィール帳の公開
出演アーティスト一人一人がプロフィール帳を作成しました。
プロフィール帳のデザインはNEUNが担当しており、非常に可愛らしいデザインに仕上がっています。
出演アーティスト全員集合のカバー合唱動画の投稿
出演アーティスト全員が参加し、”サマータイムレコード”のカバー合唱動画を投稿しました。
動画制作やミックスなど、制作関係もアーティストがメインで進めており、RK Musicがひとつになって作られたカバー動画となりました。
RK Music Short Radio
RK Music Short Radioというラジオも放送されました。
これは、焔魔るりがMCとなってRK Music所属アーティストと対談し、アーティストの魅力を紹介するラジオ番組です。
過去にも焔魔るりがMCを務めたRK Music Radioという番組が放送されており、このショート版として今回を機に新たに収録されました。
焔魔るりの進行が非常に上手く、楽しく聴きながらアーティストの魅力を知ることができました。
RK Music歌枠リレー
KMNZのNEROが主導して開催された、RKMFesの出演アーティスト全員が参加した歌枠リレーです。
一人一人のアーティストが順に歌枠を行い、次のアーティストに繋いでいくこの企画によって、RK Musicの一体感を強く感じることができました。
RK Music Fes開催記念コラボ配信
こちらもKMNZのNEROが主催した企画です。
出演アーティストへのインタビューを中心に、「是非聴いて欲しい曲」や「RKMFesへの意気込み」などについて語る配信となっており、RKMFesの楽しみ方として非常に参考になりました。
RK凸待ち配信
こちらは、ヨミとNERO共同の凸待ち企画です。
タイトルには「誰も来ない可能性だってある」とありますが、次々とRK Music所属アーティストが登場し、ヨミとNEROとの絡みを楽しむことができました。
YOMI PICK UPプレイリスト
RKMFes出演アーティストのオリジナル曲の中から、ヨミが個人的に気に入った曲を選んだプレイリストを公開してくれました。
完全にヨミの好みの選曲であるため、RKMFesで披露されなかった曲もたくさんありましたが、各アーティストの魅力を網羅した貴重なプレイリストとなりました。
セットリスト
RKMFesでのセットリストは、RK Music公式がYouTubeの再生リストにまとめています。
VESPERBELLのセットリストは以下の通りです。
【昼の部】
- 鳴動
- RAMPAGE
- MACH
- NO MORE!!
【夜の部】
- Bell Ringer
- 或いは虚空に夢を視る
- Don’t take it back
- RISE remix
昼の部
Diα

RKMFesの先陣を切ったのは、Diαでした。
今回のRKMFesでは、Diαをはじめとした、CONA、妃玖、CULUAといった、VSingerとリアルアーティストの両面で活躍するDiαを含めたFusedのメンバーは、リアルな姿でのパフォーマンスとなりました。
登場して早々に、「立って〜!」と観客に声をかけて会場にスイッチを入れたDiαは、繊細で美しい高音と、芯の通った高音を見事に使い分ける歌声を披露して会場。
1曲目の”ティニタス”、2曲目の”残声”に続き、このライブで初披露となった新曲の”SIGNAL”の計3曲を披露する豪華なパフォーマンスで観客を魅了しました。

CONA

2人目として登場したCONAは、まず自身のオリジナル曲である“無色夏”を歌いました。
自身も身体を揺らしながら、素朴で純粋な歌声を届けるCONAの様子に一種の安らぎを感じつつ、その歌声によって切なさに近い感情も呼び起こされる不思議な感覚を覚えました。
その後、続けて“藍色の水槽”、“神様はいつでも”を歌唱し、儚さのある歌声と、世間に対する叫びのような強い感情を表した歌声の巧みな使い分けに会場全体が聴き入りました。

妃玖

続いて、Diαと同時期にデビューした妃玖が登場しました。
芯のあるミドルレンジの歌声を響かせ、観客もしっかりと煽りつつ、会場の熱量をぐんぐん引き上げていきました。
3曲目には、前日に投稿されたばかりの3rdオリジナル曲の“ノイゼルフィ・ライナーノート”も披露し、最後まで会場を盛り上げました。

CULUA

Fusedのラストを飾ったのは、CULUAでした。
ステージを縦横無尽に広く使い、身体全体で感情を絞り出すように歌うパフォーマンスはまさにリアルのパフォーマンス形態を持つFusedならではでした。
歌声もさることながら、ステージングの巧さが際立っており、Fusedの中で最古参アーティストとしての実力を見事に発揮しました。

NUROJUNK

ここで、VESPERBELL直属の後輩であるNUROJUNKが登場しました。
「ハードコアロック」をテーマに掲げるNUROJUNKらしい非常に火力の高いパフォーマンスはVESPERBELL譲りであり、一気に会場をロックの雰囲気で染め上げました。
2曲歌った後のMCで自己紹介をした後に新曲の“Chase the Sun”を歌い、シャウトあり、ヘドバンありの熱いパフォーマンスで会場を湧かせました。

VESPERBELL
1曲目:鳴動
直属の後輩であるNUROJUNKが出番を終えた後、スクリーン上でVESPERBELLが紹介されて会場は大歓声に包まれました。

登場して早々、2人が歌ったのは“鳴動”でした。
“鳴動”は頭サビのヨミとカスカの歌声とバンドサウンドの交わりが強烈で、「VESPERBELLが来た」ということを観客に強く実感させることができます。

そのため、“鳴動”はライブの一曲目に最適な楽曲と言うことができ、現にこれまでのライブでも“鳴動”は今回を含めて7回披露されていますが、そのうちの5回で1曲目に歌われています。
「RK Music Fes. 2026!喉ぶっ壊す準備できてますか!!」
というヨミの強烈な煽りが初っぱなから飛び出し、観客の気持ちを一気に盛り上げてみせました。

Aメロではヨミの力強い歌声とカスカの優しさを感じさせる歌声が響き渡り、Bメロで急激にテンポが増し、最後にサビで響き渡る2人の相性抜群の歌声が観客を痺れさせました。

2曲目:RAMPAGE
自身のカラーに会場を染め上げたVESPERBELLは、ここぞとばかりに自分たちのロックを畳みかけていきました。
2曲目に歌ったのは、VESPERBELLのオリジナル曲の中でも屈指の「ライブ曲」である“RAMPAGE”でした。
交互に歌声を響かせ、そして観客を煽り、会場の熱量を常に上げ続けるヨミとカスカからは、自分たちのパフォーマンスで会場を盛り上げる事への自信と、“RAMPAGE”という曲への絶対的な信頼が感じられました。

RKMFesは、RK Music全体のイベントであるため、会場に駆けつけた観客の全員がVESPERBELLのファンというわけではありません。
ところが、会場全体からクラップや拳があがったり、サビ前の「(準備は)OK~!!」や、サビでの「Wow Wow RAMPAGE!」では観客からの非常に大きな声が響き渡ったという事実が、“RAMPAGE”という曲の人気の高さや、これまで何度も歌われて積み上げられてきたものの証明でした。


また、ヨミとカスカが歌唱中に背後のスクリーンでは“RAMPAGE”のMVが流されており、1st ONE-MAN LIVE「RAMPAGE」でこの曲を初披露した時のヨミとカスカの姿が背後に映っていたのも、当時を知るファンにとっては非常にエモーショナルな光景でした。

MC
2曲で会場を盛り上げた後で、MCに移りました。
「RK Music Fes.2026お元気ですか~!」というヨミの声に観客が大声で応える非常に良い雰囲気の中で、2人は簡単な自己紹介を行いました。
ここまでの間でパフォーマンスしてきた後輩達について触れ、直前に登場したVESPERBELL直属の後輩であるNUROJUNKについては、「かっこよかったでしょ~?」とカスカが観客に問いかけ、会場全体から強く同意する声が上がりました。

まだまだVESPERBELLが盛り上げていくという心強い宣言の後で、次の曲の“MACH”に移りました。

3曲目:MACH
3曲目の“MACH”は、現在のVESPERBELLが志す「ロック路線」を象徴する曲です。
曲が始まった途端、客席から「おい!おい!」と非常に大きな声が会場を震わせ、圧倒的な熱量が会場を包みました。

ヨミとカスカの力強い歌声が交互に響き渡り、そして観客を煽り続け、会場のボルテージを右肩上がりに上げ続けていきました。
曲後半のデスボやラスサビの盛り上がりは特に凄まじい盛り上がりを見せ、VESPERBELLができる表現を全力で見せつけました。


なお、現地で聴いている側としては気にならなかったものの、ヨミとカスカがお互いに煽りを被らせてしまったシーンがいくつかあったようでした。
さらにラスサビの最後には、お互いお見合いして全く煽れなかったタイミングが発生したとのことでした。
そのため、曲の終わりでお互いに謝罪の気持ちを込めて頭を下げ合ったという、少し笑える裏話が配信で明かされていました。

4曲目:NO MORE!!
昼公演でVESPERBELLが最後に歌ったのは、“NO MORE!!”でした。
イントロでは、
「まだまだ盛り上がりが足りません!次にパスできません!」
「みんなもっとヨミちゃんを満足させないとうちらずっと歌う事になる!」
「それもそれでよし!でもしっかり盛り上がっていきましょう!」
といった、思わず笑ってしまうような2人の掛け合いもあり、VESPERBELLらしさを感じました。

ここまで会場を盛り上げ続けてなお、圧倒的存在感と力強さを放つヨミの歌声が会場に更なる熱狂を生み出しました。

“NO MORE!!”には前曲の”MACH”以上に明確にカスカによるデスボパートが設けられており、これまでライブで歌ってきた全ての“NO MORE!!”のなかでもトップクラスにクオリティが高いデスボが披露されました。
また、その直後に清らかなハイトーンボイスへのスムーズな切り替えにはいつも驚かされます。

ラスサビでは2人の歌声の相性の良さを存分に活かしたユニゾンが会場全体を震わせ、最後まで会場に最大級の熱量を生み出し続けました。
そして歌唱後には、
「ありがとう!VESPERBELLでした!」
「ばいばーい!」
と観客に挨拶をして、最高の盛り上がりの余韻を残してVESPERBELLは昼公演の出番を終えました。

HONK THE HORN

VESPERBELLが生み出した熱気を受け継いだのは、3月のデビュー以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍の場を広げているHONK THE HORNでした。
スクリーンで紹介された瞬間から会場が大歓声に包まれ、改めてHONK THE HORNの勢いを感じさせました。
新曲の”808”を披露した後に”SLOWFLAME”で会場をチルい雰囲気で包んだかと思いきや、HONK THE HORNを代表する曲である”NO LEASH”、そして”WILDSIDE”ではキレのあるしなやかな歌声で会場を席巻し、堂々たるパフォーマンスを見せました。

KMNZ

HONK THE HORNが盛り上げた会場を完璧に仕上げたのは、先輩ユニットのKMNZでした。
息ぴったりの3人によって生み出される軽快なリズムが会場の雰囲気を明るく染め上げました。
「KMNZの国歌」として歌われた“VERSE”では、LITA,NERO,TINAの3人とファン全員の一体感が特に感じられました。
そして自らのファンだけでなく、KMNZ以外のファンを誰一人として置いていくことのない、和やかでそれでいて楽しくノれるKMNZらしいパフォーマンスを魅せました。

水瀬凪
ここからは、ライブユニオンの面々によるパフォーマンスが続きました。

まず登場した水瀬凪は、聴き心地の良い澄んだ高音で“アオハル進化論”を歌い、キャッチーな歌詞と曲を届けました。
2曲目の“フラッグライン”では一変して心に訴えかけるメッセージ性の強い楽曲を、3曲目には“午前零時逃避行”ではポエトリーな曲を歌い上げ、自身の表現のバリエーションの多さを存分に発揮しました。

瀬戸乃とと

続いて登場した瀬戸乃ととは、まず挨拶代わりの“不可逆サバイバル”でキレのある歌声を披露し、がなりもしっかりとキメてみせました。
一方で2曲目の“Masterpiece”では一変してR&B調の滑らかであり、柔らかさも感じる表現で観客の注目を集めつつ、最後の3曲目には何度も夢破れては立ち上がる想いが込められた“More than Blue”を披露し、どこまでも続く水平線のような晴れ晴れとした歌声で会場を明るく照らしました。

焔魔るり

HACHIと並んでライブユニオン初期メンバーの一人である焔魔るりがここで登場しました。
「歌の紡ぎ手」を音楽のスタイルに掲げる焔魔るりらしく、物語性に富んだ歌の世界観を表現する歌声の質が非常に高く、観客を圧倒しました。
また、1曲目、2曲目の“Calling”、“呪り-inori-“では特にステージを広く使いながら全身で表現する圧巻のパフォーマンスとなりました。
3曲目の“Hope Song”は、RKMFesでの自身のステージのエンディングを飾るかのような美しい世界観で会場を包み、会場に感動をもたらしました。

HACHI

昼公演のトリを務めたのが、HACHIでした。
各アーティストがそれぞれの世界観を表現した中で、落ち着きのある美しい歌声で優しく会場を包みました。

3曲目の“世迷い言”ではギアを上げて「声出せ~!」と豪快に観客を煽りながら熱い歌声を届けたかと思えば、最後の””で切なさと穏やかさが共存したロングトーンを響かせました。
全ての曲を歌いきった後で「ありがとうございました!HACHIでした~!夜公演も楽しんでいってね~!」と挨拶し、美しい余韻が色濃く残る中で昼公演を見事に締めくくりました。

夜の部
MEDA

夜公演のトップバッターとして登場したMEDAは見事に高音を使いこなし、自慢の歌唱力を遺憾なく発揮して巧みに自身のオリジナル曲である“洗脳”、“散歌”、“覚醒.exe”の3曲を歌い上げました。
あらゆる声色を使い分けることで様々な一面を立て続けに魅せていく表現力の高さが活かされた素晴らしいパフォーマンスにより、最高の形で夜公演の開演を告げました。

XIDEN

最高のスタートの流れを継いで登場したXIDENは、まずデビュー曲の“OVERLAY”を歌い、艶やかな歌声で美しい夜を彩りました。
そしてここからは、「XIDENメドレー」として、“RUNWAY”、“No Reset”、“宿命”、“Day Opener”、“accompany”で構成された豪華なメドレーを披露しました。
最後の“NOVA”まで通してキレのあるダンスも随所に散りばめ、「歌って踊れる」という自身のストロングポイントをしっかりとアピールし、XIDENにしかできないパフォーマンスで観客を魅了しました。

IMI

続いて登場したのは、XIDENと同期のIMIです。
“DRIVE”、“I’m Diamond”、“OUTSIDER”の3曲を披露し、抑揚のある歌声で観客の注目を一身に集めました。
また、自身のイメージカラーである赤色のライティングによって、力強く情熱的な歌声の魅力が際立ち、ダークな雰囲気のある楽曲の世界観が会場を包み込みました。

VESPERBELL

1曲目:Bell Ringer
「RK Music Fes夜の部盛り上がっていきましょう!」というヨミの声の後で2人が歌い始めた“Bell Ringer”でした。

EDMサウンドチックな“Bell Ringer”のサウンドとヨミとカスカの迫力ある歌声が響き渡り、直前までのチル目の空気感を一変させました。

これまで何度もライブで披露され、会場を盛り上げてきたこの曲は、ヨミとカスカそれぞれの特徴が存分に発揮されます。
特にサビでは、カスカによる伸び伸びとしたメロディーパートに対して、ヨミの推進力のあるラップチックな歌い方がお互いを活かし合い、VESPERBELLにしか実現できない唯一無二の音楽を実現しました。

ヨミとカスカの歌声と煽りによって、途中のヘドバン、クラップ含めて一体感のある盛り上がりとなり、会場内の温度が一気に上昇したように感じました。
なお、“Bell Ringer”には、サビの「もっと高く」の前に「I’m Bell Ringer!」と観客が叫ぶ箇所もあります。みなさんも次のチャンスがあれば、是非声を出してノってみてはいかがでしょうか?

2曲目:或いは虚空に夢を視る
続いて披露した“或いは虚空に夢を視る”は、VESPERBELLのオリジナル曲の中でも屈指の爽やかさを誇る、非常に人気ある曲です。
イントロからヨミとカスカが「はい!はい!」と観客を煽り、客席からは拳と「おい!おい!」という声が上がりました。

“或いは虚空に夢を視る”は、サビの「誰もいない世界君とだけ 夜に踊る」等の部分でヨミとカスカがお互いに向き合うのがVESPERBELLのライブの定番となってきています。
ところが今回に限ってはなかなか2人のタイミングが合わず、それでもカスカは諦めずにヨミに視線を送り続ける健気さを見せました。

カスカからの視線に気付くのが遅れていたヨミが1サビ後の間奏で曲のリズムに合わせて「カスカちゃん、ごめん!カスカちゃん、ごめん!」と叫ぶ一幕がありつつ、その後のCメロの「僕らはどうしたって」以下の部分ではついに2人の視線と歌声を合わせることができました。

ようやく息を合わせられたヨミとカスカは、「やったーー!!」「通じ合った!」と叫んで喜びを露わにし、会場全体からの拍手に包まれながらラスサビも歌い上げていきました。

そして最後には、2人のアレンジであるユニゾンのロングトーンもしっかりと決まり、会場に熱気と爽やかさをもたらしました。
MC
爽やかな雰囲気に包まれた中で、MCとなりました。
「どうも~!VESPERBELLのヨミと」「カスカで~す!」といういつもの挨拶をした2人は、昼の部に続いて改めて簡単に自己紹介をしました。


その後、VESPERBELLのライブが「ヨミとカスカのハーモニー」と、「観客の拳」と、「観客のデカい声」で出来上がってると話し、観客の士気をしっかりと高めて次の曲に移りました。
3曲目:Don’t take it back
続いての“Don’t take it back”は、VESPERBELLの最新オリジナル曲です。
この曲は、各サビ終わりにヨミとカスカと一緒に「Don’t take it back」と歌い、そしてCメロの「Bring me back・・・」前では全員で「FU~~~!」と叫びながら跳ぶ箇所があるため、ヨミとカスカと一緒にノりたい!という方は是非やってみてください。

上記のノるところでは今回もヨミとカスカがしっかりと観客を煽り、この曲を知っている人も知らない人も同じように楽しむことができました。
前曲の”或いは虚空に夢を視る”に並んで爽やかさで溢れるこの曲ですが、“Don’t take it back”はその曲名のとおり「自分の道を突き進め!」というロック感のある強い意志が表現された歌詞が特徴的です。
Cメロ前の間奏でヨミとカスカが観客に掛けた「皆さん、今日は来てくれてありがとう!」「この先もいろいろあると思うけど、RK Musicについて来い!」という言葉からも、RK Music一体となってこれからも盛り上げていくという意志がこもっているように感じられました。

そして、ラスサビでの伸び伸びした2人のユニゾンが会場を心地よい爽やかさと熱気で会場を包みました。

4曲目:RISE remix
VESPERBELLの出番の最後を飾ったのは、“RISE remix”でした。

“RISE”は言わずと知れたVESPERBELLの最初のオリジナル曲であり、VESPERBELLにとって重要な曲です。
その“RISE”にEDMアレンジを加えて生み出されたのが、“RISE Remix”です。
実はライブで歌唱されたのは2026年2月の4th ONE-MAN LIVE「TWILIGHT ZONE」以来であり、remix ver.に至っては2025年5月に出演したQQQ vol.2以来と、久しぶりの歌唱となりました。
ヨミとカスカのハモりの完成度の高さだけでなく、当たり前のように煽りのタイミングまで完璧に揃えてしまうほどの安定感の高さなど、VESPERBELLがこの曲を歌ってきた期間の長さを強く感じさせました。


そして2サビ後に恒例となっているヘドバンでは、しっかりと頭を振った観客に対してカスカからの「かんぺきぃ~!」というお褒めの言葉がありました。
普段、この部分ではヨミが「よくできました~」と言うことが多いのですが、今回はカスカが褒めてくれました。

落ちサビでのヨミのソロや2人のハモりの美しさが強調され、そしてラスサビではヨミとカスカがお互いにくっついたり離れたりを繰り返しながらステージ全体を広く使って歌いました。
そしてアウトロでは、その流れ(?)で突如ヨミとカスカがスパークリングのように互いにパンチを打ち込み合うという、フェスとは思えないパフォーマンスを見せて最後まで会場を盛り上げました。

大歓声と拍手の中、「以上、VESPERBELLでした!ありがとうございました!」と挨拶をして、VESPERBELLは見事に会場を盛り上げ尽くして出番を終えました。

wouca

会場を盛り上げ尽くしたVESPERBELLの後にステージに登場したwoucaは、透明感のある歌声でエモーショナルな雰囲気を作り上げました。
「VESPERBELLさんの後のwouca、皆さんさぞととのっているのでは?」と本人も語ったとおり、バラード寄りである“Romantica”、“音を浮かべて”と、VESPERBELLとのテンションのギャップがあまりにも激しい2曲となりました。
一方で、3曲目には新曲の“loosey”を初披露し、前向きでポップな雰囲気に会場を染め上げ、会場全体でwoucaの世界観を謳歌することができました。

LEWNE

次いで登場したLEWNEも落ち着いたチルボイスで“Dearsong”を歌唱しました。
MCで「化け物LEWNEで~す」と自認しているとおり、LEWNEは歌っているときと歌っていないときのギャップが非常に大きいアーティストです。
それも大きな魅力となり、続けて歌った“ノクタンブルー”、“GoodByeGoodnight”も含め、美しく繊細な歌声で観客の心をガッチリと鷲掴みにする感動的なパフォーマンスを披露しました。

深影

登場して早々の、「チルくて優しい気持ちになれる歌を届けます」という宣言の通り、一音一音丁寧で優しい歌声を届けました。
特に2曲目に披露した“ロストメモリー”は深影のデビューソングであるとともに、ヨミも好きであることを公言し、自身の配信や2025年の誕生日ライブで歌唱している曲で、非常に穏やかな素敵な時間を届けてくれました。

羽緒

羽緒は、個性豊かなRK Music所属アーティストの中でも和風情緒溢れる唯一無二の特徴を持つアーティストです。
まるでタイムスリップしたかのような大正浪漫を感じさせる表現力で終始観客を圧倒し続け、3曲目ではその世界観のままにさらにテンポアップした“夢霞”を歌唱しました。
MVを象徴する赤と青のペンライトに照らされながら、最後まで強烈な印象を残すパフォーマンスを見せつけました。

HACHI

昼公演に続いての出演となったHACHIは、「夜公演はしっとり目でお届けします」という宣言通り、透明感のある持ち前の歌声で湿度高めの歌声を届けました。
“DIVE”、“乖”と徐々に雰囲気を落ち着かせていき、特に後半2曲の“Rainy proof”、“まなざし”は心に沁み入る温かい歌声が観客の心を優しく揺さぶり、HACHIの魅力や実力が最大限に発揮されたパフォーマンスとなりました。
感動と余韻で溢れる会場で盛大な拍手に包まれながら、HACHIは「この後も楽しんでいってね~!」と笑顔で観客に声を掛けて出番を終えました。

ヨノ

登場して早々、“You’re Notes”で物語のワンシーンかのような豊かな感情表現と清らかな歌声で会場を満たしたヨノは、続く“Notes of Color”で壮大さも伴う歌声を披露しました。
3曲目の”響く音の、その先で”のロングトーンも含め、一音一音全てから感情を感じ取ることができる歌声を最後まで披露しつつ、随所でファンへの愛を示す言葉から暖かさも感じられ、総じて観客の感情に直接届けるパフォーマンスが印象的でした。

NEUN

いよいよRKMFesも終盤に差し掛かったところで登場したNEUNは、持ち前の癒やしボイスで心地よく音楽を楽しめる空間を作りだしました。
今回披露された3曲はいずれも2025年9月のリブランディング以降に発表された楽曲であり、デビュー当初より現代的な世界観を持つ、「生まれ変わったNEUN」が表現されたセットリストとなっていました。
緩い雰囲気がありながらも、歌えば明瞭な高音を巧みに操り、このギャップもNEUNの魅力を引き立てました。

KMNZ

RKMFesの最後を飾ったのは、KMNZでした。
1曲目の“Ride On”でチルさを届けたかと思えば、NEROの「油断するんじゃねーぞ!」という声とともに続けて歌った“Get Ur lit on”では、多くの煽りを交えながら一気に会場の熱量を上げてみせました。
3曲目に歌唱した“CALLING”は初のRK Music合同イベントであり、3人体制のKMNZのデビューの場となったボイスパでも披露されていましたが、今回はアレンジがかかっており、クラブミュージックとして生まれ変わっていました。
安定感溢れる3人のパフォーマンスから、ボイスパ当時からのKMNZの歩みや進化を強く感じることができました。

そして最後を飾った“DROP IN”ではKMNZの盛り上げの上手さが輝きを放ち、会場全体で拳を上げて跳んで声を出し、会場が圧巻の熱量に包まれました。
最高の盛り上がりの中で、「以上!KMNZでした!ありがとう!」という3人の挨拶で締めくくられ、RKMFesは大成功の中で幕を閉じました。

終わりに
RK Music史上最大規模のイベントとなった、RK Music Fes.2026のライブレポートでした。
このフェスの開催が正式に発表されて以降、各アーティストがこのフェスを盛り上げる企画を立ち上げ、開催される前からこのイベントへの意気込みが強く出ていました。
全てのアーティストの頑張りの結果、一人あたりの歌唱曲数は限られていましたが、各アーティストの個性を十分に理解することができる素晴らしいフェスになったこと間違いありません。
そして、その中で昼、夜公演ともに出演したVESPERBELLが魅せたパフォーマンスはVESPERBELLらしさが強く表現されており、「圧倒的ロック」で会場を見事に盛り上げました。
気付けば後輩が増え、いつの間にかVESPERBELLは事務所の中で中心的な存在となりました。
次々と増える後輩、とてつもない勢いで成長するアーティスト、初めてできた直属の後輩。
めまぐるしく変化する環境の中で、私はやはりVESPERBELLにはこれからもRK Musicを引っ張る存在であって欲しいですし、今まで以上に輝いてほしいと願います。
今回のRK Music Fes.が大成功に終わったため、第2弾の開催への期待が高まりますし、次はさらに大きな会場で躍動するRK Musicのアーティストの姿を見ることができるかもしれません。
その時に、VESPERBELLが今回以上に歌声で圧倒してくれることが楽しみでなりませんし、その光景を見ることができると信じてこれからもVESPERBELLを応援していきたいと思います。
ozataro

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